2007年12月28日

美女と野獣

平面のアートを作成する様々な方法を具体的に知りたく、借りた本の中で見つけた作品。記憶に定着してしまう。

Peter Brookes
「美女と野獣」

サンディ タイムズの記事、「絶滅の危機にある動物」での読者のコミュニュケーションスペースためのイラストレーション。
数多くの極小のブラシと非常に粘度の高い絵の具を使いながら、色を重ねる手法。左上から右下にかけて、陰影をつけながらの作業。この方法はもともと中世の細密画家によっても用いられた技術。
Dalley, Terence
The Complete guide to illustration and design techniques and materials(OXFORD; PHAIDON)、P.70より


つくづく、芸術家の追及(自分の作成したいアイデアをより現実化するための探求と追求。)にため息がでる。全部、実践できたら楽しいだろうなぁ。
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2007年12月24日

1科目の構造

大学1年生レベルの1学期、1科目の構造:

■ テキストブック : 約2冊+関連資料(PDFファイル)
■ 講義       【1回2時間(実質1時間20分):約13回】
■ チュートリアル  【1回1時間(実質40〜50分)約11回】
■ クイズ      【週に1回】−−> 科目による。0〜週1回〜2週間に1回。
■ テスト      【2〜3回】−−> 中間試験(1〜2回)と期末試験
■ 課題(エッセイ) 【1〜2回】

図にしてみると、こんな感じ。

course-structure1.jpg


■立法体 全体 : テキストブック
  (青)

□ 縦 ↓   : 講義
□ 横 ←   : 試験
□ 斜 矢印  : エッセイ 

■直方体 全体 :エッセイ・リサーチ 
 (薄黄色)


テキストブックは市販の美術書。文章体は比較的難しめ。
テキストブックを予め読んでくることが前提なので、授業は細かく幅広くではなく、教授は要点をかいつまんで説明する。教科書は難解でページ数も多いのに、授業は一見簡単そうに見えることもある。エンターテインメント?とも思える、生徒を楽しませる授業もあるけど、重要なことを言っているので講義を録音して聞き直す。予習していないと聞き逃す程、さらっと、重要点に触れる。機関銃のように喋り続ける教授も多い。授業中、後で読んでおくように、と関連資料も紹介される。

図が示すように、テストでは横腹を突いてくるので、教科書と授業の要点を理解し、応用力を付ける必要がある。上記の図よりも、実際は激しいウネリのようなイメージ。予想外の問いがあるので、油断できない。変化球の連続。でも、的を得た質問の連続。

エッセイ(論文)は、教科書からより発展したリサーチが求められる場合と、授業の内容をメインにまとめる場合とがある。その問いも直球と変化球がある。変化球は勉強になるがより大変。

テストのマークは、数名のチューターと教授で行う。(1クラス、150名以上。)チューターは自分の勉強で忙しく、授業の内容全体を理解していない可能性もあるので、教授の採点がベストだが。。

この、縦・横・斜めからのトレーニングのおかげで、その科目が終了する時にはそれなりの知識が脳に定着する。


(*)チュートリアルについて:
Glasgow大学での3、4年生向けのチュートリアルは、教授自らが受け持ったので良かった。授業の補足や、生徒のプレゼンテーションなどがあった。Glasgowの寮で一緒だった大学院生、MeghanとMartinは、チュートリアルを受け持っていたから、大学1、2生は大学院生が受け持つのが一般的かもしれない。

Toronto大学でのチュートリアルは、大学院生(博士号候補生)が受け持つ。実は、Toronto大学のチュートリアルに出て、「今日は役に立ったなぁ。」と思うものはなかったかも。緊張している先生もいて、痛々しい。。私が取っているコースでは、出欠をとらず、チュートリアルは出なくてもいいことになっているので、講義と比較すると生徒数はガクっと減る。
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2007年12月23日

作品解説 SF MOMA

サン・フランシスコ近代美術館では、MAKE SENSE of MODERN ART で主要コレクションを紹介している。
アーティストごとに ビデオや作品とともに わかりやすく解説。


例えば、 モンドリアンの場合

MakeSenseOfModernArt2.jpg


  ● どういう経緯でその作品が創られたのか/作家のコンセプト
  ● なぜその材料を選んだのか
  ● 線や色に意味があるのか
  ● アーティストが参加した活動・運動
  ● その作品がどういう影響を及ぼしたか
  ● 時代とともに変化した作品の傾向


近代アート史で最も重要人物の一人Duchamp(ドゥシャン)。そしてDuchampの“Fountain”
Jackson Pollock(ジャクソン・ポロック)、Rauschenberg(ラゥセンブルグ)。
Matisse(マティス)、Paul Klee(パウル・クレー)。
Frida Kahlo(フリーダ・カルロ)、Diego Rivera(ディエゴ・リベラ)などなど見ごたえあり。

MakeSenseOfModernArt.jpg


Louise Bourgeoisもある。彼女の「蜘蛛」についても。

画面がかわるときの音もいい。
そのドロゥィングが、あの作品になったんだぁ。。と見ていて楽しい。

教授お薦めのサイト。
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2007年12月22日

Viva Technologies !

Tateでは、Artist Interviewや公開レクチャーがOnlineで公開されている。昔のInterviewの一部は音声のみだが、Artistの生の声、コンセプトが聞ける。
世界どこからでもアクセスできる。
TatePlayer.jpg

英国を代表する(?!)Gilbert&George の公開トーク(2007年4月30日)はユーモアに溢れている。
70歳以上でも、ピンクのネクタイにオレンジのシャツで活力に満ちたアーティストもいる。

現在、Louise Bougeois(ルイス・ブルジョワ:1911.DEC.25−)のエキシビションがTateで開催中。短いインタヴューが見られる。
Louise-Bourgeois-short-crip.jpg

子供の時(10〜20歳)、住み込みのベビーシッター兼家庭教師が来てから、彼女が父親の愛人になり、家庭内の「嫉妬」「sexual tension」を感じ、それが作品に反映されている。etc。。

蜘蛛(Spider)は、Louise Bourgeois の中心的な作品で、「母」を表現。蜘蛛は賢く、忍耐強く、合理的であり、母もそうだった、と。
オーディオ・ガイドの内容も聞ける。作品のコンセプトには何とも言えない気分になるが。。


もうすぐ96歳になるLouise Bourgeois のエネルギーを、作品を間近で見るのと、写真やビデオを通じて見るのとでは大きく異なるであろう。
とは言え、ロンドンに行けずとも、これだけの量が一般公開されているのは嬉しい限りである。


flickr-spider.jpg flickrというアマチュア・カメラマン・サイト(?)があり、Louise Bougeoisと入力すると様々な蜘蛛作品の写真が見られる。グッゲンハイムをバックに佇むブロンズの蜘蛛は圧巻。Guggenheim Museum のサイトでも写真は公開中。
ラベル:Tate Louise Bourgeois
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2007年12月21日

カンニング

(トロントで)高校の試験中にカンニングをした学生の話。

その学生は、制服のスカートの丈が短いのを利用し、太腿に予想答えを書き、見事試験をパスしたらしい。試験監督は、学生がスカートの裾を持ち上げたら、痒いか、誘っているか、どちらかかと思い、目をそらす、人間の心理を利用しての策略、と。

太腿ってそんなにスペースないんじゃない?

トロント大学での話だが、前期の期末試験会場が寒かったので、コートを着て試験が受けられるかどうか確認したことが一度ある。カンニングの危険性を避けるため、基本的にはX。マフラーは○。とは言え、寒いと集中力が鈍るので、コートのポケットなどを確認してもらい、着用の許可をもらう。試験では鉛筆の使用は認められていないので、携帯できるのは、ボールペンと学生証のみ。

カンニングする度胸や準備の時間があるなら、自分で覚えたほうが早いと思うが、教育機関では深刻な問題なのであろう。


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2007年12月20日

期末試験 終了

ぷひゅゅーーーー。
期末試験が終了!

第二次中間試験から期末試験まで、
エッセイ→試験→クイズ→エッセイ、エッセイ、エッセイ→試験→試験。。の連続。
フラットメイトから風邪を頂戴し、長引き、亡霊状態の日々。
成績は語学ハンデの為、良くないだろうけど、やれるだけのことはした。。と思う。

昨日、今日の試験は、美術史。
各2時間。
アーティストのスライドテスト−アーティスト名・作品名と年・スタイル
量が膨大(全部で300〜400作品くらい?)でもなんとかなる。多少のミススペルはOK。

問題は、エッセイ。問題が難しい。
昨日は2時間中、スライドテスト込みで、ショート・エッセイ6件?7件?+ロング・エッセイ1件をこなす必要あり。
今日は2時間中、スライドテスト14件。ショート・エッセイ2件にロング・エッセイ2件。

ロング・エッセイも、実質は1件につき800〜1000単語(例:I am sleepy. → 3単語)書ければ、現在の私には上出来。だから、ロングではないのかな。TOEFLでは30分に300字の論文だから、字数だけの比較だと2〜3倍?
ボールペンが走りっぱなしの右手がツリそうになる。
A4サイズくらいの小さい机での試験。
ゆえに、終わると立ちくらむ。

でも、いい勉強になった。

あまりに、一度に膨大の情報が入り、入らず溢れてこぼれてしまったのがもったいないくらい、多くの興味深いことを学ぶ。溢れた水(知識)を一生懸命自分の脳に桶で戻す図が頭に浮かぶ。
英語が言い回しが難しいので読めて理解できても、今は自分の言葉にならない。慣れればもっと楽しいはず。

トロントに来てから、徹夜をすることが増える。と言うより、日本で、試験のためには完徹はしたことがない。徹夜の時にでる樹液のような集中力は、まるで、マラソン選手のアドレナリンのようであるが、その後の体の反動を観察すると、いかに体に酷かを物語る。現在、肌がぼろぼろ。

テスト前に出る集中力が日頃から持続できるといいなぁ。。
教科書と教授の説明ではよくわからないこともあるから、関連記事を読んだりしているうちに時間はあっという間に過ぎる。授業中は、よくわかったつもりになるのに、いざ論文を書くとなると知らないことの多さにいつも焦る。時々、興味深い記事を見つけると つい脱線もする。
今回の2日間は本当にハードだったので、さらに、プチ断食。
明日はゆっくり睡眠。

そして復習。

それにしても、アーティストの考えていることって面白い。。
来期は科目が増えるので、今以上にハードであろうが、ワクワクする。


追記/続き
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2007年12月19日

Die Brucke

海外の美術館のサイトにワクワクする。

MOMANYのModern Art美術館)のサイトで紹介されている
ドイツのExpressionismで代表的な『ブリュッケ』(1905-1914)

Brucke-Movement.jpg

第一次世界大戦(1914-1918)前、後、現在のドイツ領の変化から、『ブリュッケ』の特徴的な作品題材についてまでわかりやすい。

kirchner_franzi.jpgEUの旅中、スイスとドイツの美術館でよく見かけたのが、『ブリュッケ』の作品。
油絵での鮮やかな色使いと、版画での勢い、躍動感のある作品を見て、いつかきちんと勉強したい、と思っていた。

油絵、版画、両方とも『ブリュッケ』を代表するKirchner(キルヒナー)の作品。モデルとしてだけではなく、Kirchnerのスタジオ装飾もした少女達は、アトリエの常連。

Expressionismは「表現主義」と訳されている。自分が感じた強い想いを、伝統的な手法に捕らわれず作品に表したアーティストの活動・運動。絵の中に封じ込めた作品を作った。

グループ名は、批評家が付ける場合と、自らで名乗る場合がある。
『ブリュッケ(橋)』は、アーティストがニーチェの作品に影響されて付けた名前。本により説明は少しづつ異なるが、人々の間の絆、縁。過去、現在、未来の架け橋。現世の人間の超越などを示唆 etc...(Paul KleeもDie Brucke同様、ニーチェの影響を受けている。その作品の比較は別の機会に。)
Kirchner-Marzella.jpg

『ブリュッケ』のアーティスト達は、特に(強烈に)、ゴッホ、マティス、ムンクの作品と、アジア・アフリカから影響を受ける。彼らの感動は、本と作品から溢れている。
日本への関心が、例えば、三味線らしき道具にも現れている。→
Geman Expressionism: Jill Lloyd (Yale University)より

後期のKirchnerの版画は、心がえぐられるような悲痛さが表現されているものもある。第一次大戦で召集され、その経験ですっかり病んでしまったKirchner。
以下、2点の版画は『ブリュッケ』がスタートしたばかりのもの。
ERNST LUDWIG KIRCHNER(Hirmer Verlag Munchen)より

Vor-den-Menschen-1905.jpg『ブリュッケ』の活動拠点は、ドレスデン、そしてベルリンへと移動するのだが、その間、チェコがなく、ポーランド領が狭かったこと、ドレスデンからオーストリアまでの距離の短さを、MOMAの地図とともに感じる。
現在のドレスデンは、東欧が「すぐ隣」という感じがする。
ドレスデンから、チェコの首都プラハまでバスで移動したが、長かった。。。自分で旅をしている時、移動時間の長さにグッタリしたこともある。20世紀初頭(だけではなく、14世紀〜)、芸術家がEUをあちこち移動したことは驚きである。 (ローマ人も移動したから、飛行機がなくても、人間は移動力・行動力は凄い。)
ドレスデンとフランクフルトでは、同じドイツ人でも顔が異なる。旧東ドイツ人は独特な特徴がある。ドレスデンのYOUTH HOSTELで働いていた少年はシャイで親切だった。

Madchen-auf-dem-Sofa-1905.jpg今回、授業で触れられたのを機会に、エッセイも書き、あれこれ読んだが(読み足りないが)、深く理解したければ、哲学とドイツ語を習得する必要がある、としみじみ感じる。(アーティストの残した記録の英訳が、主旨は同じでもかなりバラつきがり、混乱する。そして、部分訳が多いので客観的な判断が難しい。Toronto大学図書館には、ドイツ語の美術の本もたくさんある。)
ラベル:Dresden Paul Klee
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2007年12月18日

「植民者の脱構築 と 先住民族の再構築」

Modern Art(近代アート)では、西洋白人男性アーティストが占めていた。それから脱し、性別・国籍・部族の差を越えて、作品を表現するPost Modern。Post Modernで、最も多くの芸術家が用いる手法は、既にあるイメージを借りて新たな作品を作る方法。その授業の中で紹介されたYuxweluptun(ユルラプトン)。

canada-haida-salish.jpg
カナダに西洋人が移植する以前、多くの先住部族が住み、独自のデザインをシンボルとして、あるいは、宗教的な儀式のためなどに右記のようなデザインを使用してきた。元々は、伝統的に、部族ごとに厳しくそのモチーフやスタイルを守ってきた。
>>>Alcheringa Gallery より>>> 
下:
Moy Sutherland(b.1974)の作品 →

Yuxweluptun(ユルラプトン)は、セイリッシュのアーティスト。
別の部族のハイダ(Haida)のシンボルを作品に取り入れている。ただ取り入れるだけではなく、先住民族の土地所有権の主張など、政治的・社会的な主張を芸術を通じて表現している。

canada-haida-salish.jpg


Lawrence Paul Yuxweluptun (ユルラプトン)
【Emily Carr School of Art and Designを1983年に卒業】

Salish(セイリッシュ)を引き継ぐYuxweluptun(ユルラプトン)は、現在世界で最も大々的に皆伐がある場所の近くに住む。

寓意的な風景画の慣習である西洋の芸術伝統の中で育ったYuxweluptunは、その伝統的な西洋の芸術手法に、シュールリアルリズムの手法を加え、「功利的で、専制的で、帝国主義的権力と、権威主義の資本主義的な価値観」といったヨーロッパの理念、それは、先住民族の先祖代々からの神聖な土地を たったの500年もしないうちに破壊してしまった、その理念によってつくられた「毒物環境」を描く。


The Impending Nisga'a' Deal Last Stand, Chump Change, 1996
「差し迫った北米先住民族の契約、はした金での最後の抵抗」 (直訳)
acrylic on canvas 201cm X 245.1cm
Vancouver Art Gallery

Yuxweluptun-Impending-Nisga.jpg


「新たに入植(侵入)してきた人々は、採掘、皆伐、毒物不法占有をもたらし、植民化された人々だけでなく、自らにおいても、汚染のために権力を行使している。」
Yuxweluptunは、風景画を描くのではなく、先住民族の土地所有権を描いている。

「植民者の脱構築 と 先住民族の再構築」by Yuxwelupton

Red Man Watching White Man Trying to Fix Hole in Sky, 1990
「先住民、白人(科学者)が空に空いた穴を修復しようとしているのを眺める」
acrylic on canvas 142cm X 226.1cm
Private collection

Yuxweluptun-red-man.jpg


自らの海岸セイリッシュ文化の表現方法や宇宙観が、組織的な人種差別に対する非難でもあり、時事問題、社会調査のための重大で基本的な表現手段にもなりうるとYuxweluptunは考える。



■■ Yuxweluptun(ユルラプトン)のサイト ■■
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2007年12月17日

ナイキ シューズ と 北米先住民族のモチーフ

現代、博物館・美術館は、昔はごく普通に生活の一部で誰もが持っていたかもしれないものを、「アート」として誤/過大評価している。それは「アート」ではない、という批評家もいる。

Modern Art(近代アート)では使用されなかった材料を使用する、Post-Modernのアーティスト達。

その時代で、面白い作品を創るアーティストが授業で紹介された。


カナダ人アーティスト、Brian Jungen 現在37歳

ヴァンクーバー・アーティスト、Brian Jungen(ブライアン・ヤンガン)は、スイス人の父と、先住民族の母を持つ。カナダで有名美術学校 Emily Carr College of Art and Design を卒業。
北西海岸先住民族の影響が見える作品を作成することを求められることをJungen は嫌う。母からと言うより、博物館で先住民族について学んだ、と答えるJungen。
既製品で作品を創る。

2001年から発表している Prototype for New Understanding
「新しい理解のための試作品」(直訳)
BrianJungen-shoes.jpg

Nike ナイキのエア・ジョーダンのシューズと先住民族のクラフト・アートの関連性を提示。
Nikeのスニーカーの縫い目をほどき、広げ、形を整え、人間の髪をつけた作品。それは、先住民族のクラフト・アートとの近似性を感じる。
JungenはNikeを見て、先住民族のアートとの類似性を感じ、それを表現。

伝統法に沿った先住民族の作品例 ↓ 
native-art-proto.jpg


「僕の作品は、先住民族の伝統との個人的な関係についてではないんだ。その文化の解釈に、というより、文化の中で先住民族のアートの役割に関心がある。」


生産のために外部に委託する前、デザインチームはいくつか試作品を作り、その中から1つ選び抜き、大量生産する。
Jungenは、逆の発想をする。大量生産として出回っている物から、独自の物を作る。

先住民族のマスク(お面)は、本物の先住民族アートの優れた例として、取り付かれたように収集されている。他方、Jungenは、コレクターにとってブランド価値のあるものと、大衆路線の関連性を見い出し、実は大量生産かもしれない “先住民族アート”を独自の作品に変換する。

教授は、「What do the basketball shoes symbolize?」(バスケットボール・シューズが象徴するものは何か?)の問いをJungenは投げかけていると言っていた。さらに、教授曰く、「白人/Western デザイナーが、意識的に、あるいは、無意識的に、先住民族のアートを引用しているかもしれない。これは面白い一例です。」と。


■ もっと 記事が読みたい場合
−−> WALRUS Article

■ もっと作品が見たい場合 
−−> Brian Jungenの作品(一部)
−−> CATRIONA JEFFRIES GALLERY
−−> Secessionでの2003年の展覧会の様子

■ アーティストの生の声が聞きたい場合
−−> Cyber Muse


数年前、TATE MODERNでJungenの別の作品を見ていたが、同じアーティストとは気づかなかった。既成概念を取っ払うと、既成品も違って見えるんだなぁ。。。自分のスニーカーまで、北米先住民族のデザイン・パターンに見えてくる。

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芝生用の椅子 と 恐竜の骨格

大量生産を、独自の物に変換した、Jungenの別の作品。
Cetology, 2002
BrianJungen-shapeshifter1.jpg


BrianJungen-shapeshifter2.jpgこの恐竜の骨に見えるものは、実は、白いプラスティックの椅子(芝生の庭にあるような)の組み合わせ。かなり分解されているが、椅子の背もたれの曲線が恐竜の骨格にフィットしているのが興味深い。

「どこにでもある物で、現在は稀少価値である「恐竜の模型」を作成。」
by Brian Jungen

現在、ロイヤル・オンタリオ博物館(トロント大学のすぐ側。敷地内?)で展覧会が開催中。博物館ではCetology(クジラ学)と紹介されている。他方、2000年の作品名はShapeshifterであった。
Shapeshifter というネーミングも面白い。
(直訳:一時的に動物や物などに変身できる物/人)

【大量生産の産業製品】と、【急激に大量に絶滅している種属】の対照を考えさせる作品、と博物館の説明にはある。
ここには、実際の恐竜の骨の模型もあり、なんだか複雑な気分で両方を眺める。


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2007年12月07日

Eyeball

美術学部学生の作品展覧会が開催されたので見に行く。
他の科目を平行して選択していたら、作品制作時間を見つけるのは大変。(なにせ、宿題・課題が多いから。)
制作時間が短かったであろうことが表面化していました。

全体としては、シュールリアルリスティックな作品が多かったかな。
'200712/14/84/c0135784_1437143.jpg


Pollock風な作品制作の成果。もっともPollockぽかった作品。横長ではなく縦長だったから違和感ある。
新しいカメラが不良品だったみたいで、きれいな画像が撮れない。。
実物はもっと良かった。。
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台所の食器用のスポンジのダミー・マック。
200712/14/84/c0135784_14373753.jpg


セロハンテープでの自画像? 
これで、部屋一面作品があれば、シンプルだけど面白い。
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美術学部がある建物は古いので、不思議な部屋を発見。
怪しげ。
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2007年12月04日

「夏の旅」記事

アサヒビールメセナ 22号(2007年12月3日発行)

向井山朋子「夏の旅」で、5地域を巡った感想を書きました。

'200712/20/84/c0135784_14371411.jpg


向井山朋子。「生」の場所、手付かずの場所の雰囲気を変えることができるアーティスト。
ラベル:企業メセナ
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2007年12月02日

エッセイと盗作

大学は盗作に過敏である。
プリントアウトした論文を教授に提出。さらに科目によってはturnitinに提出する。(インターネット上のサイト)
このturnitinが、盗作/著作権侵害かどうかを調べ、大学に連絡する。
こういう便利なサイトがあるのに驚く。


エッセイの課題では、講義と教科書の理解度が反映されているか、リサーチをして文章をまとめているかが問われる。その内容によりAからE(F?)で評価が下る。

賛否の問いではなくても自分の意見を書くことを求められる。が、基本的に自分の意見は、既に誰かが言っている可能性が高いので、自分の意見をサポートする文献も必要。

引用する際、直接引用より注釈付の間接引用が好まれるが、語学力の問題で、評論の細部内容をいまいち把握できないことがあり、間接引用が非常に苦手である。芸術に関する文章は難しい。なので、自分が咀嚼できるまでいろいろ読み当たる。その検索中に以前から関心があったことに関連している記事を見つけることが多い。だから脱線しやすい。何度も軌道修正する必要がある。

結果、注釈・参考文献一覧表が長くなってしまうのだが、この整理にいつも時間がかかる。ここで手を抜くと盗作/著作権侵害になるのかな?
この参考文献のまとめ方が4種類くらいあり、美術史では、教授により好みがあるらしく、うち2種類を科目により使い分ける。めんどうなのは、作家の苗字と名前の順序が、注釈と参考文献一覧では逆になること。外国人の名前は、どちらが苗字かわからなくて時々混乱する。。

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2007年12月01日

Writing Center

Glasgow大学では国際留学生向けの英語教室がある。文法、発音、論文、プレゼンテーション対策など。フルタイムの学生には週に2回まで無料。個人レッスンは高いが、ある。


Tronto大学St.Georgeキャンパスには「国際留学生向け」はない。そのかわり、全学生向けの定期的な論文の書き方対策コースや、45分間の個別レッスンが無料。週に2回まで予約可能だが、実際予約倍率は高い。インターネット予約なのでキャンセル待ちになることも。

どちらも、先生を選べない。

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