2008年03月01日

平面図から 創設者の意図を感じる

ground-plans.jpg
現在の美術史の科目の中で、建築史の大きな流れを、特に平面図と材質から読む授業がある。

風化や戦争によって廃墟になってしまっても、平面図が様々なことを語っている。それは、まるでうねりのよう。

白黒のアートも様々。例えば、版画、エッチング、スケッチ、楽譜などは、色彩の美しい絵より、時に人の心を動かす。
建築の平面図は、創設者の思い入れと歴史を語る。

ハドリアヌス帝の建築の思い入れが、、柱からaediculeにいたるまで、ここにも、そこにも、あそこにも、というほど細部に残されている。「こだわり」がこの平面図に映し出されている。
キリスト教とイスラム教の平面図の差、ローマの建築のどの部分をキリスト教が活用したか、ローマの建築が、どのようにキリスト教の基本的な建築に遺っているか。。。。仏教はどう異なるか。類似していることはあるか。

軸と円との流れが取り入れられている建築たち。天体の動きとのかかわり。まるで、建物と自然との対話のよう。建物は、自然の上に、自然に対して作られたマークである、と。

さらに、建築とその装飾に使用された材質の重要性。
なぜ、その材質が選ばれたか。なぜ、その材料、素材が、どうその建築と関係しているか。

それを読み取る授業である。

建物の外観で見比べると、外観にとらわれ、類似性の背景(なぜ、その空間を違う形に変えたのか。)に気づきにくい。平面図は多くのことを伝える。

授業を終えると、平面図が、ただの図面ではなく、「歴史を語る」アートに見える。

凄い。



posted by mandelin-coffee at 10:24| Comment(1) | TrackBack(0) | ART 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。