2008年03月02日

コンクリート 様様?

古代から、石灰のモルタルは知られてはいたが、橋や港の土台としては不適切であった。

ローマ建築で特徴的なアーチ状の建築を、切り石、石工で造るには、高い技術と膨大な費用がかさむため、ローマ人は、新しい材質、 水硬性セメントによる便利な建築方法を開発。(水硬性セメントは、イタリアのプテオリ周辺の火山の沈積物から発見されたので、ポゾランpozzolan と呼ばれている。)Vitruvius は、「その自然がもたらした天然粉末は驚くべき結果を導く。」と記す。

ローマ人の発見とは、つまり、水硬性セメントが石灰、小石、水と混ぜ合わされ、その混合物が化学的に反応し、石のように固くなり、 耐水性もある頑丈な材質の発見。さらに、紀元前3世紀にはコンクリートで建てる方法を見出す。壁の砂利としての役目、そのコンクリートのための枠、囲いとしての役目を大雑把に並べられた小石が果たし、その上にポゾラン、砂、水、石灰の混ざった液体状のものを置くことで、一枚岩のように頑丈になる方法。 そのコンクリートを使用することで、石を使用するよりはるかに簡単に 曲線や不規則なラインを造ることができるようになる。

しかしながら、その結果としてできた壁は、一般的に均整が取れている (handsome) とは言いがたいので、ローマ人は、非構造壁(化粧しっくい、モザイク、大理石)にも精通していた。
Pantheon.jpg

現在、私たちが見るほとんどのローマ建築の姿は、その非構造壁が失われ、ローマ人が決して意図したものではない状態である。しかしながら、コロッセウムもパンセオン(写真↑)も、ローマ時代のコンクリートの発達のおかげで、私たちは今日見ることができるのである。キリスト教が自らの建築物のために、ローマ建築のありとあらゆる部分を持ち去った後とは言え、それでも今日見れるのは、コンクリートが使用されたから。ローマ帝国時代には、コンクリートの上塗りとしてレンガを使用することが多かった。それは、パンセオンで見ることができる。

キリスト教勢力が増し、ローマ帝国が崩壊し、コンクリートの技術を誰も知らない状況が数百年続く。それは、壁も物語る。

ローマ時代のコンクリートは天然だから、威厳はあるが、重苦しくないのか? 風土、気候との調和が合っているからなのか? 

実は重要なポイントが建築に隠されている。
それは、また今度。

授業で学ぶ前までは、パンセオンにコンクリートが使用されていたことに注意を払わず、コンクリートの重要性も感じていなかったので、ローマ建築の凄さをあらためて感じる。

ところで、授業で紹介されたわけではないが、下記のサイトが非常に興味深い。英語がわからずとも、絵がいろいろ語っている。是非、訪れてみては?
http://www.the-romans.co.uk/public_architecture.htm


追記;
ハドリアヌス帝が創ったパンセオンで、ラファエルは眠っている。
ラファエルが永眠の場所として選んだパンセオン。

ラファエルの生没日と同じ誕生日の私。。
posted by mandelin-coffee at 14:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ART 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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