2008年04月25日

荘厳なローマ建築!

Piranesi-1.png 18世紀に出版されたGiovanni Battista Piranesi (ピラネーゼ)の銅版画は、
ローマ史が好きな人には哀愁までも感じさせる作品。
建築家でもあったピラネーゼの細かい線は、ローマ時代の建築の 技術、技巧も伝える。
美しさ、壮麗さ、荘厳さ。。。
版画から空気感、雰囲気が伝わる。
まさに、白から黒へのグラデーションの色と、線が織りなす芸術。

かのエッシャーもピラネーゼの作品に影響を受けている。
素晴らしい作品群。
英国、フランスなどあちこちからローマを訪れた人々は、ピラネーゼの版画、版画集を求めた。

日本語のサイト(東京大学付属図書館所蔵のオリジナルのピラネーゼ版画集をデータベース化)が、非常に充実しているので、是非、アクセス
そのサイトでの画像は拡大可能なので細部も観察可能。

ティエポロの工房でも仕事をしていたピラネーゼ。作品にはその影響も反影されている。。

ピラネーゼの作品、版画集は他にもある。
銅版画の経験、デューラーやギリシア壷のイメージのコピーを作成したことのある私は、いかにその技巧が難しく、時間がかかるかを身を以て体験しているので、ピラネーゼの作成へのエネルギーに驚嘆。

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2008年04月21日

ミュージアム ルネサンス?!

トロント大学、キャンパス内にある、地下鉄「博物館」駅の写真。



文字内には、エジプトの象形文字が描かれている。
Royal Ontario Museum (ROM)と、セラミックのギャラリー、大学内のアート センター、ギャラリーなどがあるから「博物館」駅?

エジプト、先住民のトーテンポール、ギリシアのドーリック柱などを駅構内に採用。
すごい組み合わせだ。。








札幌の地下鉄のようにキュンキュン泣かないなぁ、と独り言。




アイデアは面白いんだけど、材質がもろそうなのと、高さが低い(3m以下、2.5mくらいかな)ので、重々しさに欠ける。予算5億円?!はどこに消えたんだろう。。





当初の予定イメージ?に期待度が高かっただけに。。。



ともあれ、
地上に出たら、まず、ROM へ。






昨年、増築が完了し、再オープンした博物館。Studio Daniel Libeskind (Berlin, Germany) の当初のプラン画像と、実物とでは印象が違う。。ということはさておき、
まるで、20世紀初頭の大事な建築が、現代建築に浸食されているかのよう。。。。



プロによるいろんな画像が見たい場合は、
こちらか、こちらで。。

ミュージアム ルネサンスというプロジェクトの元、いろいろ創られているようだが。。
ルネサンス?!

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2008年04月16日

2007年度の創造拠点交流事業レポート

s-air2007.jpg


今回、この2007年度の創造拠点交流事業レポートの翻訳(一部)に携わることができました。
翻訳をする時は、自分がそのオリジナル原稿の書き手であるかのように、その言葉が自分の口から出る程自然に訳せ、意図が反映できたら、と毎回試行錯誤します。日本語を50回以上読み、それから、一気に英語に訳します。今回は、トロントにいるチャンスを活用し、クラスメート、フラットメイト計4名のカナダ人の協力を得、一番ぴったりくる英語を模索しました。
普段、自分が大学のためのエッセイを書くときは、日本語から英語に訳すことをほとんどしないので、S-Airからの翻訳依頼は非常に英語の勉強になります。外来語が英語の意味と離れていることなど、その差をきちんと把握できるチャンス。さらに、アーティストの文章は、新たな視点を発見でき、刺激的でもあります。書き手の個性を訳すことを心がけて、様々な表現を楽しむ時間。

カナダに来て見ることはできませんでしたが、2007年度招聘アーティストの一人、ドイツ出身、ロンドンで活躍中のデザイナーJulia Lohmannさんの作品は、展覧会後も展示が続いているようです。
帰国したら、是非見たい作品。

Julia Lohmann "The Catch"

Julia-1.JPG


詳しいお問い合わせは S-Air まで ーー>
  S-AIR OFFICE : 札幌市豊平区豊平1条12丁目1-12 ICC-401
  TEL 011-820-6056  FAX 011-820-6057
  http://www.s-air.org
  http://sair.exblog.jp/

2008年度の応募が始まっています。是非、チェック!


Julia Lohmannが使用した大量のケースは鮭用の木箱。札幌中央卸売市場にあるものです。

今時期、時鮭のシーズン。
是非、時鮭食べてみてください。舌が喜ぶ美味しさです。舌が「何?何?今、何食べているの?うまい!」ってな感じです。トロントで、時々、北海道の美味しい鮭が恋しくなります。


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2008年04月14日

建築が生き物に見える(補足)

例えば、建築用語、日本語で「ボールト」と訳されている vault 。
「ボールト」からは何も伝わってこないが、vault には跳躍という意味もある。
代表的な3つの「ボールト」

■ Barrel Vault ーー> 筒型ボールト。丸天井、アーチ天井、かまぼこ形の天井。トンネルのような屋根。

■ Groin Vault ーー> 交差ボールト。ーー> 例)法学部の暖炉のある部屋はGroin Vault。

■ Rib-Vault ーー> リブボールト。 ーー> 例)ゴシック様式の教会の天井。

Knox College-1.jpg


前回の日記の補足をするなら、
建物を人間の体のような感覚で見ていた建築家による<建築>は、人間の体と同様に動いて見える。人間の体だけではなく、自然からのイメージを取り入れた建築家の作品は、育って見える。


Fying Buttress-s.jpg 例えば、言葉一つにしても、Ribは肋骨のこと。
「リブボールト」では何も伝わらないが、Rib Vault = 肋骨+跳ぶ/跳ねる だと、単なる天井以上に何か連想しちゃいませんか?

さらに、左記のフライング バットレス(Flying Buttress)。ゴシック様式の教会ではよく見かけます。
飛んで(fly)跳ねる(vault)?!

さらに、さらに、建築史や、その建築家やパトロンが何を求めて創ったか、何が影響したかなどを知ることで、より、調和やリズムが加わり、生きて見える。。。と。


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2008年04月07日

法学部にある暖炉

Toronto 大学は歴史もあり、広い。
新しい建物だけではなく、20世紀の始めに建設された実業家の家も学部として使用されている。(Glasgow大学もそうだった。)

法学部  ーー>
law-department.jpg


今回、エッセイ課題で、キャンパス内の建築の一部と、1000年から1700年に建てられた主要な建築を比較する、というものがあり、キャンパス内を観察。氷で滑りやすかった3月までのトロントでは、なかなか上を向いて歩くことは少なかったが、この課題のおかげで、普段目にとまらない発見を多くした。

課題への私の選択は、法学部の暖炉。3mものの大きな暖炉。
ミニチュア建物として、16世紀に創られた水オルガン(大きな噴水)とを比較。

Holwood-fireplace.jpg

fireplace-top-s.jpg


暖炉に彫られている詩の一部は、オーストラリアの詩人(騎手でもあり、政治家でもあった)Adam Lindsay Gordon氏の作品から。
Question not, but live and labour
Till yon goal be won,
Helping every feeble neighbour,
Seeking help from none;
Life is mostly froth and bubble,
Two things stand like stone,
Kindness in another's trouble,
Courage in your own
.

この「Life is mostly froth and bubble」という箇所は日本人の発想に共通している?
froth(ビールの泡のような細かい泡。)bubble(バブル。もう少し大きい泡。シャボン玉のような泡。はかない感じ かなぁ。。)

天井は、アーチ状でアール ヌーボを思わせる作品。
暖炉の装飾と呼応している。実物と写真の見え方が異なる。(どうも、新しいカメラとの相性が悪い。。)

fireplace-top-ss.jpg


この部屋は保存状態が良いが、大きな青色のゴミ箱が暖炉の両脇に置かれているため、大事にされていないことを物語る。美術館にあってもおかしくない作品なのだが。。。
他の部屋やスペースは、無惨に白ペンキで塗られ、面影がほとんどない。。

貴重なクラシック様式のある建物に、殺風景な建物が増築され、内部も100年前の面影が薄い。まるで、生身の健康な人間に、人口の金具を突き刺しているようで、非常に残念。

最近、勉強の成果(?)なのか、時々古い建物がまるで生きているように見える。つまり、クラシック、ゴシック、ルネサンス、バロック建築の構造や装飾は、ある意味「言語」であるため、建築の「言語」を感じるようになると、建物が、これまでと異なって見えてくる。英語がわかると、英語を話している人の会話や感情を理解するのに似ている。

例えば、ミケランジェロは、そのより高い感覚の持ち主だった芸術家。
宮大工さんと話してみたい。


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2008年04月06日

このブログについて

このブログは、

  今はどこにいるの?
  今度はどこに行くの?
  イギリスの食事は美味しいの?
  イギリスの気候はどう?
  海外で何をしているの? 
  なぜ、◎◎ができるの?(例えば、デザイン。)
  なぜ、カナダなの?
  何を勉強しているの? なぜ、また勉強するの?
  なぜ、美術史? 前からそんなに美術に興味あった? 
  なぜ、ボランティアをするの?
  遊んでいるの? 

  etc...


と、いろんな分野で知り合った友人から同じ質問を受けたことがきっかけで始まりました。答えは一つではなく、後から思い出すことも。
時間のある時に読者が読める手紙のような感覚で。。。?!

アートが身近ではない友人にも、アートの楽しさを味わってもらえたら、という希望を持ちつつ書いているつもりですが、時々、説明不足を指摘されています。(指摘、ありがとう。)

  なぜ、美術に興味を持ったの?

アート、美術史を勉強することは、学校での数学、科学、社会、国語、英語のように科目別として理解する科目ではなく、数学も科学も社会(歴史、哲学、地理など)も日本語/国語も外国語も、全て知れば知るほどより理解の深まる科目。

アート、美術史を勉強することは、さらに、学校以外で学んだことも、趣味(スポーツすら)も関係し、柔軟性と吸収力、視野が広がる可能性を持つと、年々、実感。眠っていた知識/経験の引き出しが減る状態に近いかも。。。


とある本によると、美術館は国を代表する「顔」であると。
それゆえに、西洋の美術館は国を挙げて、建物の外装から中身に至るまで力を注ぐ、と。

日本にも世界にも多くのアート関連の学校があり、大きく分けると、
「アートを創ること」
「アートを修復、保護すること」
「アートの歴史/アーティストが何を探求し発見したか」
の3つを専門的に勉強するコースに分かれます。
それゆえに、学びたいことは減るどころか増えるばかり。。


多くのこと、大学の授業の様子、新鮮な体験、貴重な経験だけではなく、苦い経験も辛い体験(今度海外を旅する人や、住む人には避けてほしいため)も書ききれないうちに、どんどん違う経験に圧倒され。。。。そんな中、できる限り多くのことを吸収しています。

ブログのタイトルは「落書き帳」。ノートの端に、思いついたことを忘れずに書き込む感覚でもあり、童心に返り、端を気にせず道路に描く感覚でもあり。。正直なところ、「はなさかじいさん」のように花びら(過去の芸術からの知識の花びら)を撒くことで、新たな花が咲いたらいいな、なんて。

過去のアーティストとアートを勉強しながら、その文献や作品から教わったり、閃いたことから、一般的な見方と異なる、様々な視点を書きたいとも思っています。<このブログに、勉強不足のため至らない部分があるかもしれません。(特に始めのころの記事。)訂正していきたいと思っています。>

今年の秋で、このブログ「落書き帳」も3歳になります。

これからも宜しくお願いします。


カナダ、トロントより

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2008年04月03日

教授の通知表

トロント大学の1700以上のコースに関する前年度の総評がインターネット上で見られる。
アンチ カレンダー
生徒が下す、教授への通知表みたい、な感じ。
  ーー 7段階評価 ーー
   1、極端にひどい
   2、とてもひどい
   3、ひどい
   4、普通、適正
   5、良い
   6、とても良い
   7、素晴らしい!

● プレゼンテンショーン (資料がきちんとまとめられ、計画性のある進行がされているか)
● 説明 (資料の質、計画性のある進行)
● コミュニケーション (熱意があり、関心を引く授業資料とともに生徒とコミュニュケーションをとれているか)
● 指導力 (全体的に、大学の講師として効果的な指導力)
● 課題,作業量 (他の同レベルのコースと比較して、課題の量について)
● 難易度 (他の同レベルのコースと比較して、課題の難易度)
● 習得経験の評価 (全体として、習得価値があるか)

さらに、生徒の総評付き。
この結果は、「どうすれば より良い授業になるか」という目的のために、各科目、8割終了時点で行われるマークシート系の正式な統計による。実際はもっと質問事項がある。無記名。

これだもの。授業の質が高いのも納得。。(*)
1、2年生のクラスは、1クラス200〜400人超えるのも珍しくはない。
実際、熱意のある教授のクラスは、その熱に押され、課題が難しくても生徒もチャレンジ精神に溢れる。


私たちの成績表は、これ以上に厳しい。。。?!

(*)実際に、うなるほど素晴らしい教授もいれば、いい加減な先生もいる。一クラス、約2万もするのに、平気で休んだり、遅れたりする先生には頭が痛い。人気のある教授は、アメリカ有名大学に引き抜かれて去っていくこともある。
大学は、庭の手入れなど、不要なことに予算をつぎ込んでいると、生徒の間で評判。クラスの椅子の質の悪さ、居心地の悪さも。大学内であまり仕事をしていなそうな人もいっぱいいる、事務員の椅子が、最も高価。教授より良い椅子に座っているのが不思議。。
現在学費の値上げ、特にカナダ国外からの学生の学費が急騰。残念!
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2008年04月02日

Writing for Artists Workshop

英語でのアーティスト ステイトメントの書き方は、日本語のスタイルとどう異なるんだろう、と思っていたら、校内で、カナダ人アーティスト、Camilleによる2時間のワークショップがあったので、参加してみた。

<1> ワークショップ前半
ワークショップは、主に助成金を獲得するためのアーティスト ステイトメントの書き方。

◎ 概要 ◎
Camille's Tips on writing about your art

◎ サンプル ◎
Maria Legault ーー> 書類として、これでいいの?と思う内容だが、実際にMariaはこれで助成金獲得に成功。思わず内容に引き込まれ、一気に最後まで読んでしまう書き方の例。

◎ 略歴のサンプル ◎
David Hammons ーー> 一般的な例。
Camille さんは、「略歴(bibliography)をmediaと呼んでいるの」と言っていた。

◎ 実際に自分で書く際の参考質問例 ◎
What tool do I most enjoy using? Why?
Why do I do the work I do?
What patterns & commonalities do I see in my work?
さらに、様々な質問例
ーー> カードに質問を一つづつ書き、それに解答し、そのカードを並べ替える。

ーー> 同時に、20単語だけで自分を表現する方法も考えることが重要、と。


◆ トロント、バンクバーを中心としたアーティストのコミュニュティ ◆
instant coffee

■ トロントを中心としたVisual Arts促進の会社 ■
AKIMBO
ーー> 「あきんぼ」って日本語?


<2> ワークショップ後半

〜〜〜 インスピレーションを促進?するメディテーションの一例 〜〜〜
1、両肩を上げ、力む。
2、一気に脱力。
3、1と2を交互に数回繰り返す。

4、突然、降り続く雨の音。そして、雷。
5、そこにいる自分を想像する。
6、雨の音に集中しながら、何か創りたいものがあるか考える。
7、作品が生まれたら、それをイメージ。
8、そこを友人が通りかかり、どういう反応をするか想像する。
9、雨の音を感じる。
.....

不思議なことに、作品ができた。


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2008年04月01日

15世紀 写真革命

昨年一番印象的だった本。

英国生まれ、アメリカ、ロサンゼルスを中心として活動する現役アーティスト、David Hockney (ディヴィッド ホックニー 1937-) によるリサーチ。
(下記、サイトで、ショート クリップが見られる。見るには、クイックタイムが必要。)

David Hockney's Secret Knowledge
DavidHockney-1.png

平たく書くと、現在の写真の元祖(と思われている物)が発明される400年前に、既に、画家は、光を活用して、正確な人物や風景のアウトラインや影を把握できた、というもの。

ドローイングの技術が高いと信じられている画家の作品、写真のようにリアリスティックな肖像画などが、実は、ドローイングの技術ではなく、光と鏡やグラスのようなものを利用しながら描かれたというリサーチ。現在のベルギー、オランダ辺りの絵が、遠近法の消点が曖昧にも関わらず、遠近法を規則正しく使ったイタリアの絵よりもリアリスティックなのは、その技術を発見したから、というもの。
janvaneyck-s.jpg Jan van Eyck (1370-1441)の絵(←)は、美術史上でも有名だが、van Eyck はまさに、その技術を利用した先駆者であろう、という内容。画家としてだけではなく、技術革新者として、評される。

フェルメール (1632-1674) が、カメラ・オブスキュラあるいは、写真的な機器を使用したとは以前から言われているが、そのずっと前から、多くの画家がその技術の秘密を知っていたということを、様々な実験を元に David Hockneyが説明する。
その北ヨーロッパの技術は、イタリアにも、特にヴェニスに早く伝わる。

アーティストの技術革新への敏速な反応は興味深い。(今も昔も一緒。。?!)

カラヴァッジョ (1571-1610)も、あれほど正確な絵にも関わらず、スケッチがないのは、スケッチをしなかったのでは? その光を利用した下書きを、直接キャンバスに行ったのでは?という推測に基づく、実験例もある。光を駆使し、あの圧倒する作品を作成できたカラヴァッジョなら、可能性大だと思う。

その技術に頼らなかった多くの画家との比較が、David Hockney's Secret Knowledgeで具体的に例証されている。

つまり、現在の写真は、シャッターを押し、現像するのが人間の作業。
15世紀の発明は、その現像作業の方法と時間が異なっただけで、「写真」の原理は把握されていた。薬品の種類も異なるけど、薬品を使用する必要性があるってことは一緒。

現代のカメラ、写真がなかった時代、絵画に求められたこと、などを考えながら、美術館を歩くと、違う発見ができる。

※ イタリアでのルネサンスが有名だが、実は、オランダ、ベルギーの技術が、イタリアに大きな影響を与えている。上記の絵、van Eyck は、イタリア人の富豪商人から依頼されて描いている。(以前は、なぜ、イタリア人商人は、イタリア人画家に依頼しなかったんだろう、と思っていた私。)
過去の本には、van Eyck が油絵を発明した、との誤った記述があるくらいvan Eyckは有名である。フレスコ、油絵の手法の違いなど、このブログで説明をしていないが、ともあれ、この本は、これまでの見解を覆す本。



David Hockneyの作品は下記HP参照。David Hockneyは、画家、版画家、フォトグラファー、舞台芸術家でもある。
DavidHockney-HP.png


日本語訳は出ているのかな?


同様に、19世紀の写真革命への、アーティストの反応も面白い。
写真技術が揺るがす、2Dアート。テクノロジーとアーティストはきってもきれない関係。
その地殻変化のような揺さぶりが、新たなアートのスタイルを生む。
アートって面白い!
posted by mandelin-coffee at 03:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ART 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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