2009年02月28日

4分間のピアニスト

★★★★★ 日本でも2006年に公開されたドイツ映画、「4分間のピアニスト」
体内の筋肉や神経が束になって揺さぶられた感覚を得る程の感動。
ジェニーのピアノ演奏は、もっと聴きたい。喉が渇く感じで、耳が、心がピアノの音を求める。

4Minuten.jpg
© Kordes & Kordes Film GmbH

公式サイト(独・英)はこちら。
大学内のスクリーンで「4分間のピアニスト」を見た。DVDで見るよりもずっしりと心に残り、未だに余韻が反響している。今日まで見た映画で、最も素晴らしい映画の一つ。


★★★★ アミー&ジャガー(1999)も、鮮烈、強烈(別記事参照)で、最近、ドイツ映画の素晴らしさに圧倒され気味。


★★★★ 他、政府(旧東ドイツ)が国民(ここでは、特に芸術家)をコントロールする怖さと、人間の良心が描かれた善き人のためのソナタ(2006)もお薦め。(ーー>日本語のサイトはこちら
英国、米国のオフィシャル・サイトの雰囲気が全然違う。英国のサイトの方が、米国のサイトより不安感を呼び起こす。
DVDでは、付録から監督や脚本家のコメントとともに、製作過程のあれこれが知ることが出来るのが嬉しい。『善き人のためのソナタ』の制作者曰く、「東ドイツ時代の街並を再現するのに、特にベルリンでは壁のイタズラ書きが多く、それを消すのに費用がかかりました。」このコメントを聞くと、私がヨーロッパを巡った時、「なんで、こんなに公共建築物から私物にいたるまで、イタズラ書きがあるの?がっかりだわ。」と思ったことを思い出す。
フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督、脚本家の色の選び方や使い方の説明も面白い。まるで、絵画一枚一枚を描くかのように、色を選択している。このDVDの写真からは、実は、「美しい」という言葉は思い浮かばなかったが、映画そのものは、ぐろい社会を描いているのに美しい。どう、それを描いたかの過程を、監督が説明している。

今、35歳(!)のフロリアンは、英語、ロシア語、イタリア語も話すのだが、響きの美しい英語と、言葉の選択が聡明さを醸し、しかも、話す会話が知性に溢れている。今後の活躍が楽しみ。


☆ これらの作品は、俳優の演技も素晴らしいが、ヴィジュアルとオーディオ両方の面で、非常に芸術的である。


追記/続き
ラベル:ドイツ映画
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2009年02月20日

ログハウス? ブティック? それとも。。教会?

昨年11月、改装が終了し、再オープンしたAGO(Art Gallery of Ontario)。
Youtube でも予告編を見ることはできるが。。
AGO-outside1s.jpg


建物がいろんな表情を持つ。角度や、眺める場所を変えながら、外装と内装が持つ表情を探索するのも面白い。

改装中の時の様子。(ストリートカーの線と接触している?建物。)
AGO-constructing.jpg



美術館前の建物が映っている写真をflickrで発見。きれい。(オランダを思わせる?!)


現在の期間展示は、イギリス人画家、William Holman Hunt (ウィリアム・ホルマン・ハント 1827–1910)。Sin & Salvation (罪と救い)
英国にいた時、ロンドン、マンチェスターや、リーズで見た作品と、トロントで再会。複雑な気分に。充実した展示。

ルーベンスの『サムソンとデリラ』が、ロンドンのナショナル・ギャラリーから来ていた。
ときめく。
というのも、この3年間、この油絵が私に教えてくれたことの大きさは計り知れないから。

常設展示の中でも、20世紀アメリカのアートは、まるで教科書を見るように、作品が揃っている。カナダ人のアーティストのためのスペースも広い。
17世紀のヨーロッパの作品も光る。とは言え、ピカソの作品が発散するオーラは強い。


AGOは、私が訪れた美術館の中でも、展示が洗練されている。
美術館の展示というより、デパート(高級洋服店、宝石店の集まり)やブティックの展示のような感じ。そのため、大量のコレクションを見た後、実は、デパートで買い物の後と同じような疲労を感じた。美術館に行って、この手の疲労は初めて。だから、こんな癒しの場所があるのかしら、と思ったり。
AGO-inside6s.jpg
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トロント大学での講義中に、教授が、昔は日曜日には教会に行ったが、今は美術館に訪れる人が多い。西洋芸術を展示する美術館は、まるで、カテドラルのようだ、と言っていた。というのも、多くの人が訪れる時に、効率よく、人が動き回るように設計されているから。カテドラルや、大きな教会は、巡礼者が、聖遺物をおがめに訪れることが大前提で設計されている。今は、有名なアーティストの作品を見る為に、人々が美術館を歩き回る。ため息をつきながら。
カテドラルを思わせる場所、確かにある。

教会を特に思わせるのは、ここ。説教壇が階段になったように見える。
The New York Times で紹介されている写真も、是非チェック。
AGO-insideNTS.jpg


カナダだから、国産の特別な木材を使用しているかどうかは、確認中。不思議なことに、木の香りがしない。
AGO-inside4s.jpg

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この螺旋状の階段が1階から5階までつながっている。




改装デザインは、ポーランド&ユダヤ出身の有名建築家、フランク・オーウェン・ゲーリーによるデザイン。カナダ、トロント生まれ。
AGOのサイトで、フランク・ゲーリーのスケッチや、モデル、改装過程を紹介している。


Frank Gehry(フランク・オーウェン・ゲーリー)は、ビルバオのグッゲンハイム建築家として有名。
Guggenheim-Bilbao.jpg


プラハ、ダンシィング・ハウスの共同設計者の一人でもある。
私がチェコ・スロバキア共和国を訪れ、この建物が目に入った時、思わず楽しくなったのを覚えている。
Prague-DANCING BUILDING.jpg

光の反射がきれい。
DancingHouse-windows1s.jpg


フランク・オーウェン・ゲーリーのビデオ“Sketches of Frank Gehry”も出ていて、オフィシャル・サイトはこちら。型にはまっていない発想を見ることができる。
Youtube でも予告編を見ることが可能。


AGOはウネリのラインを生かし、ROMは、ギザギザを多用。トロントの博物館、美術館は、ユニーク(それとも、北アメリカ流。。?)。
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2009年02月17日

ハイスピードカメラ の簡単な作り方

セサミストリートの制作局として日本で知られているPBS(Public Broadcasting Service)というアメリカの公共放送サービスによる、様々な番組の高画質クリップがインターネットで見ることができる。

科学番組 編
使い捨てカメラをちょっと改造し、普通のカメラでハイスピード撮影を可能にする補助装置を作るという、3分クッキングのような番組が面白い。



是非、これを作ってみたいけど、もっと説明が必要な場合のために、より説明を加えたビデオや、PDFファイル(ダウンロード可)も紹介されている。[こちら

他にも様々な愉快な実験や、ためになる科学の進歩がわかりやすく紹介されている。怪我や事故で指の一部を失った人が、人間の再生機能を助ける細胞のおかげで、元通りになった、という番組は、普段見ることの出来ない映像。[こちら


科学番組以外も公開されている。[こちら

ネイチャー番組では、例えば、ドラゴンのような想像上の生き物は、実物の生き物が元になっているだろうが、実際の生き物は本当に素晴らしい!とし、ネイチャー番組なのだけど、歴史上で作られたイメージも紹介され、人間の想像力の仮定も垣間見るよう。他、コスタリカ共和国から483km沖、ココス島の海中映像は美しい。ロブスター達が、ヒトデを攻撃する様子は怖い。台湾人のサメ漁の搾取が、サメの数を減らしている、という嘆きも込められている。
EXPOSE(直訳:暴露)では、ビスフェノールA使用のプラスティック製品が、私達の生活に溢れている。ビスフェノールA使用のプラスティック製品は危険の可能性があるため、危険がないという真実性を疑うため、哺乳瓶などの製品はビスフェノールA不使用のものを買うことが必須、といった約40分ビデオ番組も放映中。21世紀のアート・シーンのページは以前、紹介済だと思うのだけど。。

ラベル:PBS
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2009年02月15日

200本目の映画

202本目
★★★★ アミー&ジャガー (1999)
独: Max Feaberbeock 監督 
Golden Globe ノミネート & Berlin Film Festival Silver Bear 受賞作品


実話をもとに作成された映画。

実は、この予告編をブログに貼付けるかどうか、少々悩んだ。というのも、女性間の濃厚な恋愛関係が強調されすぎているため、実際、ショキングでもあるが、映画そのものを見ない場合、内容全体を誤解する可能性があるように感じたから。

これまで、第二次世界大戦のユダヤ人にまつわる映画を見てきたが、このタイプの映画は初めて。1943年以後も、ベルリンで、ユダヤ人の若い女性達が出生を隠して、かなり堂々と生きる様を描いている。戦時中の男性が少ない状況で、精神の苦痛を和らげる方法が同性愛であった、というシンプルな表現では片付けられない映画。

話が飛ぶようだが、私がロンドンの中心部に住んでいた時、パトカーの音をよく耳にした。その音が、精神を不安定にさせる、と客観的に考えることがしばしばあった。それゆえ、爆撃の音が毎日聞こえ、さらに、出生のために捕われると知りつつ生活することが、どれほどタフかを、このアミー&ジャガーを見て、考えられずにはいられなかった。Maria Schrader の演技は目に焼き付く。繊細で、強烈な作品。



199本目
★★★ Left Luggage (1998)
ベルギー・オランダ・米国・英国: Jeroen Krabbe 監督
Berlin Film Festival Winner

 
1972年、ユダヤ人のストリー。ユダヤ人全てが、宗教心が熱いをは限らない視点も紹介されている。
ストーリーそのものは、それ程意外ではないかもしれないが、涙が噴き出した。久しぶりに大泣き。



200本目
★★★ bread & tulips (2000)
伊:Silvio Soldini 監督

区分は、コメディ+ラブ・ストリーなのだろうけど、私の思う典型的なイタリア人の ほのぼのストーリー。
ペスカーレに住む家族(パパ・ママ・10代の息子二人他)がツアーバスで旅行中、ロザルバ(ママ)が、休憩所に不運にも取り残されてしまう。迎えに行くから待っているように言われたのに、ロザルバはヒッチハイクで帰宅を試みる。ところが、ロザルバはヴェニスに行ってしまう。

bread&tulips.jpg

何かを共感する女性が多い、と思う。
二人で、ドライブ中に仔細なことで、車を降りたくなったことはないだろうか?
別に相手と別れるつもりはなくても、このまま家に飛んで帰れたら、と思ったことのある女性は、この映画好きだと思う。。。


多分、これまで200本以上の映画を見てきたと思うが、全部思い出せない。子供の時に見たのをカウントせず、とりあえず、記憶を辿った数が200本。以前、書いたが、トロント大学も、公共図書館も豊富にDVDを所蔵しているので、試験が終わり、つかの間の休憩には、いつも映画漬け。

ラベル:ドイツ映画
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2009年02月14日

鉱物&ミネラル

ROM でのミネラルの展示が興味深い。

gogotte-1.jpg


この上の写真の右上に見えるブルーの映像は、地球上のどこで鉱物が発掘されてきたかを紹介している。映像は、そこまで予算をかけるの?と驚く程、映画と同じくらい凝っている。鉱物、ミネラル展示に、子供が多く訪れている。


gogotte-2.jpg


ミネラルを豊富に含んだ水が、3000万年に古代の川によって残された砂を固め、時に奇妙で、好奇心をそそる凝固物を産むとのこと。

あー、触ってみたい。。。


◯○◯ みねらる姫 ○◯○

割ったら、割れたら、こんな輝く鉱石が出てきたなら、初めて見た人は驚いたであろう。。
Earth's Treasures-1.jpg



ココナッツから生まれた水晶、に見える。
Earth's Treasures-2.jpg

ROM 展示より



○◯○ 鉱石とピグメント ◯○◯

以前、malachite(クジャク石)が、緑の油絵の具顔料として使用されていたという記事を書いたけれど、人工絵の具が使用されるようになってから、抽象絵画が注目されるようになってきたなぁ、と、鉱石と芸術の関連を考える。。

クジャク石 → 緑顔料
Malachite-1.jpg

Malachite-2.jpg


藍銅鉱/アジュライト → 青顔料
Azurite-1.jpg

ROM 展示より
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2009年02月13日

ROM 再び

ROM(Royal Ontario Museum)は、私がこれまで訪れた博物館の中で、最も入場料が高く、最もテーマパーク的な展示をしている博物館。

期間展示。風船で作られた恐竜が入り口でお出迎え。

Ballons-Dinosaur-1.jpg

Ballons-Dinosaur-3.jpg

Ballons-Dinosaur-F.jpg


常設展示の、恐竜。

Dinosaur-2.jpg
posted by mandelin-coffee at 13:45| Comment(0) | TrackBack(0) | Art I saw in Canada | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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