2009年06月30日

パレードを見た次の日に、『ミルク』を見る

昨日、Pride Parade を見たのだけど、何か、こう、傍観者として無関心に突っ立っていたように思う。

このパレードは、見に来た人達とコミュニュケーションをとりながら、ホモセクシャル、レズビアン、バイセクシャルの社会的平等を表現するもので、昨年は、熱気も仮装も大規模で、まるでサーカスのようだった。

今年は、政党、警察、消防、公共交通機関、病院、銀行、教会、宗教団体が多かった印象が強い。(下記、公共バス)

Pride Parade 2009-3s.jpg


天候も悪く、全体的に、小規模で、仮装もシンプル。そろえたT-シャツや制服を着、マーチングしているのを傍観。多くのプラカードを見ていて、社会的平等をうたっているより、ただ、機関の「名前」を強調しているよう映った。トロント大学からの参加者は、『学費の値上げ反対』プラカードを掲げていたし。。。下記、警官のパレードの一部。虹色は、パレードの象徴。パトカーのサイレン音が大きすぎ。

Pride Parade 2009-1s.jpg

パレード後の道路の汚いこと。。。パレード後、警察の配ったシールが、道路に散らばっていた。

下記、ヴァージン・メガストアーズの参加。他では、今年は鍛えた身体の男性が少なかった。なんとなく、自分が、いわゆるカテゴライズしていることに気づく。(筋肉質な男性にホモセクシャルが多い。ーー>実際はそうでもない。)カテゴライズすることは、失礼だと知りながら。。
Pride Parade 2009-2s.jpg


今日、内容を全く知らずに偶然、映画「ミルク」(2008)を見て、警察や宗教グループがホモセクシャルに賛同してパレードをすることの大きな意味を感じた。昨日の印象を思い出し、社会の変化に慣れてしまった自分を反省。異なる意見や行動を受けとめる社会が、いつまでも続くとは限らない。(格差で言うなら、カナダは、男女の格差も日本より少ない。)
差別もいつ再現されるかわからない。テロ後の英国の対応を体験していることも思い出す。何か都合の悪いことが起きると、歴史が物語っているように、社会は差別をすることでうっぷんをはらす傾向がある。

日本ではこの春に「ミルク」が公開されているので、話題となったのかもしれないが、ハーヴィー・ミルクの40代を描いている。ハーヴィー・ミルクは、ホモセクシャルや社会的に弱者として扱われている人々の 法的不平等を撤回するために活動。最後は、暗殺されてしまう。
映画は、アカデミー主演男優賞と脚本賞を受賞。

日本語の公式サイト ーー>
英語の公式サイト ーー>
posted by mandelin-coffee at 11:55| Comment(0) | TrackBack(0) | Toronto | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月19日

学歴・活動記録

ブログのトップ、英文の最後に、最近の CV(学歴・活動歴)を貼りました。

CV-Yayo-June2009このブログの筆者が、何を勉強しているか、どんな科目に出席したのか、
に興味がある場合は、上の My CV、あるいは右記の図をクリック(細部は、さらに拡大要)すると、日本語の一覧図が表示されます。◯の線が薄く、スペースのわりに文字の小さいものは、聴講した科目、あるいは、授業科目出席時間数が多くないことを意味します。
例外は、内側の円の国名ですが、今回は科目に焦点を当てました。時計周りに美術史の流れを設定したので、どの時期を集中的に専攻しているのかが明白です。ルネサンス、バロック芸術は大学院で専門とする予定ですが、ギリシア、ローマと、中世美術も、もっと勉強しないとなぁ、と、改めて実感しています。円を限りなく広げていきたいなぁ。
 Yayo Umetsubo
posted by mandelin-coffee at 16:03| Comment(0) | TrackBack(0) | つつ うらうら | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月13日

Gobelins のアニメ達を つい見てしまう。。

蛸のアニメを制作した学生が選択した、パリにある Gobelins のコースとは、どんなコース?と、Gobelins のサイトを訪れているうちに、奇妙でファニーなショート・アニメーションのクリップを次々と見てしまう。(過去に学生が作成した作品がウェブで公開されている。)中間試験が近いというのに、半分以上見てしまった。。【タイトルにリンクを貼ったので、興味のある方は、下記のタイトルをクリック。】

2008

● Après la pluie (After the rain) は、『ゲゲゲの鬼太郎』と、『千と千尋の神隠し』がミックスした感があり、思わず最後まで見てしまう。日本のアニメの、海外への影響力は凄まじいのだけれど、その影響がこんな風に表れるのかなぁ、と。それとも、フランスに似たような祖先がいるのかしらん。

● For Sock's Sake は、靴下の動きが奇妙で、つい。。


2007

● Emile et les fabuleux petits monsieurs は、マシュマロのような、搗きたてのお餅の感覚を思い出させる。。

● Chronos 1.0 は、そうよね、タイムマシンするとそうなるのよね。。と微笑ましい。


2004

● La migration Bigoubennは、満月の夜に、最高のパンケーキを求め儀式が開かれる。長老が”でき”の判定を下す。最後に、感動のあまり、そのパンケーキで空を舞う修道女達(?)が美しい。素敵! 何度も聴きたくなる音楽。




全体的に感じたのは、最後の制作者とスポンサーの紹介がうまい。
posted by mandelin-coffee at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | Films & Others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月12日

蛸の情熱

3D ショート・アニメーション”Oktapodi”(2007) が愉快。
パリを中心としたヴィジュアル・コミュニュケーション・スクール(GOBELINS)の6名の学生による作品で、オスカーにノミネートしていたので見たことがある人も多いかも。

GOBELINSでアニメーションのフィルム作成コースの3、4年生による、この蛸の作品は、鮮明な色使い、作品のテンポ、音楽。。。何より蛸の情熱的な”ラブ”が、楽しい。
音楽のみのフィルムなので、是非、多くの人に見てもらいたい。

下記画像をクリックすると作品のページへジャンプ。



一度どころか、二度も三度も見てしまうだろう。。(笑)
作成行程も(MAKING OF)をクリックすると見られる。是非、是非。。


The "OKTAPODI" is a wonderful short animation film. I enjoy the octopus' sticky love. You should watch it !
posted by mandelin-coffee at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | Films & Others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月04日

芸術家の名は、葉のようにももろく、幹のようにも強い。

通称、MoMA(ニューヨーク近代美術館)の創設者の一人でもある Alfred H. Barr, Jr(1902ー1981)氏による、1936年開催のキュービズム&抽象絵画展のカタログ表紙は、モダンアートを知るのに最適な表。


私も真似て表を作成し、おととし、パソコンの壁紙として使用するほど便利な表。


「1935年以降、アメリカのその後の発展を作成したらどんな表になるのだろう?」

と、かなり以前から考えていたら、
非常に楽しいカートゥーンが、あった!


作成したのは、アメリカ、抽象画家の一人、Ad Reinhardt(1913-1967)。


How To Look At Modern Art In America, 1946 & 1961
Ad-Reinhardt1946-1961.jpg
* colours are added on the original cartoons.
© Smithsonian Institution


左が1946年で、右が1961年。(← 年号をクリックすると拡大図へジャンプ。)
葉の一枚一枚に、画家の名が書かれている。

実際の図には、色はない。両方の図で、超有名な画家に色を付けたのは、図を観察、比較する面白さを強調したかったため。1946年にあった名前の多くが、1961年には消えている。

現在、美術史で一際その名を轟かすマルセル・デュシャンの名が、1946年には、幹の上にあり、1961年には葉に記されている(ピンクで表示)。1946年から1961年に、デュシャンへの見方が、アメリカで変化した現れなのか、と考えてもみる。ペインターの名の中で、ペインティングを20世紀初頭に”放棄”したデュシャンの名があがる、というのが興味深い。実際、写真の発展とかかわり合いが深い作品『 階段を降りる裸体No.2』(1912)を作り、それは今でも美術史で有名だけれども。

ジャクソン・ポロック【1912ー1956】(ブルーで表示)が、木の葉から、右下のトウモロコシ畑の冊のような場所、お墓にも見える場所に移動している。その横に小さく見える、転がっている文字が【oil】(ライト・ブルー)。つまり、油絵ではなく、画家がアクリル絵の具や、家の壁用の塗料を使用し始め、伝統的な油絵の技巧が使用されなくなった様子が表現されている。(下図も参照。)


Ad-Reinhardt-HTLAMAAmerica1961c.jpg
* colours are added on the original cartoons.
© Smithsonian Institution

上図は、特に、遠近法をからかっている様子を拡大(1961年)。
1946年と比較してみると差が面白い。

”男性優位”の芸術界で、女性画家は軽視されてきた、と議論される中、両方の表に記載されているのが、ジョージア・オキーフ(1887ー1986)。(緑色にて表示。)オキーフの葉の下に、ポロックの妻、リー(1908ー1984)が見える。

マーク・ロスコ(1903ー1970)(赤色)の名も両方のカートゥーンに見える。とは言え、右側の太い枝は今にも折れそう。

芸術品が、ビジネスとして高値で売買されている現状も風刺されている。この大木の根には、ヴァン・ゴッホ、ゴーギャン、ジョルジュ・スーラ、セザンヌの名がある。1946年、幹には、大きく、ピカソの名が見えるのに、1961年には、バロック美術画家のルーベンスが見える。ピカソの名(オレンジ)は太幹から枝の根元へ移動。

是非、Smithsonian Institutionのサイトから、両図をプリントアウトして見比べてみてほしい。いろんな発見がある。毎年春になれば、芽吹き続ける木で表現されているのが楽しい。


ところで、このカートゥーンを描いた、Ad Reinhardt(1913-1967)だが、ロシア人とドイツ人の移民の親を持ち、ニューヨークで生まれる。コロンビア大学で、美術史(!)を学び、同時期にアメリカのアート・スクールに通う。アメリカでの抽象表現主義者として名前があげられるが、ミニマリズムの要素を持つ作品も制作。

日本近代・現代画家の表も作ってみたら楽しいだろうな!
posted by mandelin-coffee at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ART 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月03日

影を見る

トロントに来てから見慣れたのがペダル・パレード。今回は、影が面白かったのでパシャリ。

bicycle-parade-29May2009ss.jpg
(クリックで拡大)
posted by mandelin-coffee at 13:50| Comment(0) | TrackBack(0) | Toronto | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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