2009年10月12日

中世の建築物を再現している場所

エンターテイメント的であるBBCの歴史番組より、教育を目的としたDVDも多く出版されている。大学から借りて見たDVDの中で、例えば、Films Media GroupによるEurope in the Middle Ages: A Way Out of Darkness(中世時代のヨーロッパ:暗黒からの脱出への道)シリーズを通じて、二ヶ所、まだ日本でそれほど知られていない場所を知る。

一つ目は、ギデロン城。
フランス、ブルゴーニュ地方の Treignyでのプロジェクト。中世で使用された(であろう)材料と製法のみで城を建設中。2020年代に完成予定。


中世での建築方法に関する情報は非常に少ない。でも、実際に作成することで、より理解が深まることを目的としている。
多くの中世の城(廃墟)訪れる度に「祇園精舎の鐘の声...」の句を暗唱せずにはいられないのだが、この再現中の城は、生きているように見える。


二つ目は、ドイツ、ベルリン近郊、ドゥッペル(Dueppel)にある村(博物館)。中世(13世紀)の村を再現している場所。


実際、ドイツには他にも似たような場所があり、そこで見た中世の村は、日本の伝統的な村に似ている点が多いように感じた記憶がある。
札幌にある北海道開拓の村も好きな私だが、何が魅力的か、というと、形のラインが美しいから。開拓の村で言うと、印刷機が特に美しい。ドイツで訪れた村では、製粉機や、暖炉の形、屋根の角度など。
posted by mandelin-coffee at 13:43| Comment(0) | TrackBack(0) | Films & Others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月10日

中世時代の暮らしー農民 編

ヨーロッパの中世時代は、長い。
中世初期(西暦300ー1000)
中世盛期(1000ー1300)
中世後期(1300ー1500)

その歴史を、ひとくくりにし、一般向けに楽しく紹介しているのが、BBCの中世時代の暮らしシリーズ(Medieval Lives:2004年英国で放映)。コメディアン、脚本家、俳優、映画ディレクターなどをこなす、マルチタレント、Terry Jones(テリー・ジョーンズ)によるプログラム。

8回ものの第1回は、「農民」。



お薦めの点は、マニュスクリプトを動画として見せていること。細かい部分を見逃しがちの、マニュスクリプトの細部の面白さを紹介していること。英国で歴史的な建造物や、そこでのエキシビションなどを訪れたら湧くであろう、素朴な疑問への説明をうまくこなしていること。Terry Jones(テリー・ジョーンズ)が率直な感想を述べていること。

見ていて、気をつけることは、ブリューゲルの農民を描写した作品を時々使用している点。ブリューゲル一家は、中世時代の画家ではない。農民の生活を描いた作品が買手の興味を引くようになったのが、ルネサンス時期であることに注意。時代の差への意識は重要だが、実際、一般庶民は、中世だの、ルネサンスだの、今の時代は新時代である、などという意識からは遠い、という点も留意。

総合的には、テレビ番組のエミー賞にノミネートしただけある、愉快なテレビ番組。

 veoh を無料ダウンロードすると、いろんなテレビ番組や映画を見ることが出来、私も友人達も語学勉強などの目的で、このサイトは現在問題なく使用しておりますが、このサイトへのアクセスによるトラブルへの責任を一切負いません。


>>> 8回シリーズ <<<

1)The Peasant ー 農民

2)The Monk  ー 修道士
私語を慎む必要性から 手話が使用された点などが紹介されている。
シトー修道士は、冷静さと冷えを保つため、パンツを履いていなかったと。なかなか、そういうネタを大学では学ばないので、「へぇー」と。テリー・ジョーンズの紹介の仕方は面白いが、念のため、それに関する学術的記述(歴史的証拠に基づいた記述)があるか確認を。。。で、Walter Map (d.1208-10)という修道士は、パンツを履かない不都合な状態の例を挙げている。冬、転んだときなど大変であったであろう、と想像もできるが、シトー修道士全員が下着なしではなかったこと、中世でもそういう時期があった、という点を念のため述べておきたい。

3)The Damsel ー 未婚女性+既婚女性
中世を暗黒時代と表現するのは誤りである、というのは有名。特に女性の地位が尊重されたのが、中世で、ルネサンスに女性と男性の格差が開く。女性がより良い教育を受けることができたのも、中世。テリー・ジョーンズは、あけすけな女性のコメントを紹介。中でも、ユニークな女性 Margery Kempe (c. 1373 ー after 1438)が、醸造所のビジネスに失敗した後、転職した話は興味深い。そのマージェリー・ケンプは、嫉妬深く、面倒で、自信過剰なのだけど、信心深い妻であり、結婚し、14人の子供をもうけるが、人生の大半を夫とは別の家で暮らした、と別の本にはある。イタリアとスペインに巡礼し、ドイツなどの国も訪れ。。。興味のある方は是非、Google Book にアクセスを。


4)The Minstrel ー 吟遊詩人
音楽家と言えども、実際は、Minstrel は、little servant を意味した、という内容。夜警としても働き、何かあればトランペットを吹き、宴会では音楽を奏で...

5)The Knight  ー 騎士
騎士道物語や、マナー・ブックが作成されたのは、あまりにも騎士の振る舞いが悪すぎたので、彼らを教育する目的で作られたことを念頭に見ることをお薦め。

6)The Philosopher (Alchemist) ー 哲学者/自然科学者/錬金術師
錬金術師だけではなく、中世の医者も紹介。ゴシック・カテドラルについてもある。修道士が、翼を付けて建物から飛んでみた話など、広く浅く盛りだくさん。他の歴史に関するDVDで、ドイツのとある教授は、中世の”科学”のような学問は、最後の審判がいつかを知ることを目的とし、その恐怖が科学を促進した、と。いろんな見方がある。

7)The Outlaw  ー 無法者
BBCの他の番組では、キリスト教での神話(聖人伝:奇跡を起こした話)はどう作成されたのか、という点を絞首刑者との例で紹介。その番組では、処された無法者が生き返った場合、聖人が助けたから犯罪者ではないのではないか、それとも、悪魔の仕業で蘇ったに違いないのでもう一度処刑すべきか、という判断が下されるまでの過程を紹介。でも、この番組は、現代と中世のイメージを混合して紹介するので、個人的にはあまり薦められない。
他方、テリー・ジョーンズの紹介する無法者は、他のシリーズと同様、大人が子供の絵本を読んで、意外に多くを学べるような感覚を得るのに近い、かも。
一般的に、中世の有罪刑を残虐だ、という見方が多いかもしれないが、フィクションの映画(例:パイレーツ・オブ・カリビアン)では処刑シーンが多用され、それは過去の記述からインスピレーションを得たものであること、などを考えながら見ると面白いかも。

8)The King   ー 王
中世のイギリス国王らを、誇大妄想者、モンスターなど率直なコメントとともに紹介。
posted by mandelin-coffee at 05:38| Comment(0) | TrackBack(0) | Films & Others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月04日

皇室芸術学校 Royal Conservatory

トロント大学校内に新しく建った Royal Conservatory。
こじんまりとしたホールだが、木のうねりが素敵だったので撮影。

Royal-Conservatory1s.jpg


下記は、天井。

Royal-Conservatory2s.jpg


年中行事の Nuit Blanche のため一般開放され、カラー照明があてられていた。今度は、テストや課題に追われていない時、ゆっくりコンサートで訪れたい。
posted by mandelin-coffee at 10:05| Comment(0) | TrackBack(0) | カナダ Toronto 大学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。