2010年06月26日

マクマイケル・カナディアン・アート・コレクション

マクマイケル・カナディアン・アート・コレクション に行ってきました。

McMichael-exterior.jpg

<<美術館の歴史>>

Robert and Signe McMichael 夫妻は、オンタリオのクリンブルグ村が、カナダの手付かずの自然を思わせ、郊外での静養地に向いていると感じ、1952年に土地(0.40km2) を購入しました。その場所に、夫妻は開拓風の家を建て、Tapawingo(喜びの場所)と名づけました。その自然に溢れる環境に移り住んだ後、夫妻は、自然風景画からインスピレーションを感じ取り、それを表現していた、画家、トム・トムソンと、グループ・オブ・セブン(*)の絵画を集め始めたのです。

ところで、Robert McMichael 氏の妻、Signe McMichael さんの功績がこの美術館の母体に大きく影響しているようです。
mcmichael-signe.jpgデンマーク生まれで、6歳よりカナダに住んだ Signe McMichael さんは、カナダのアートとアーティストの熱心な擁護・支持者の一人でした。カナダ西部のアルバータ州のカレッジ卒業(メディアと広告を専攻)後、第二次世界大戦では皇室カナダ空軍の通信部門に勤めています。トロントにある、カナダのラジオ局(CKEY)の広告部門に勤めるまで、エドモントン、ヴァンクーバーなどのラジオ局でも仕事をしていました。1949年に、Signe さんは、Robert McMichael 氏と結婚し、3年後、オンタリオのクリンブルグ村の土地を購入しています。夫妻は、カナダの風景画に強い関心を抱き、コレクションを始めたのです。
      © cbc news

1960年の初頭までに、何百人もの訪問者が、McMichael 夫妻のプライベート・コレクションを見るために Tapawingo を訪れました。1965年までに、そのコレクションは、画家や他の寄贈者の贈答も含め、絵画が194点にのぼったのです。その年、夫妻は、それらのコレクションと、家と土地をオンタリオ州に寄贈。8ヶ月後の、1966年7月に、”McMichael Conservation Collection of Art”として、公式に、美術館はオープンしました。寄贈後も、1981年までギャラリーに夫妻は住み、コレクションと美術館の管理に携わり、Signe McMichael さんの活動功績は、現在の美術館でも感じ取れます。

年々そのコレクションは増加し、現在では約5,500点も作品[カナダのアーティストに限定:グループ・オブ・セブン、ファースト・ネーションとイヌイットの作品が主。]を美術館は収蔵しています。(← 美術館サイトの「歴史」と「Signe Kirsten McMichael」の記事から、このブログの著者による抜粋訳)


* グループ・オブ・セブンは、主に1920年代に活動した カナダの風景画の画家7人のグループ。
   フランクリン・カーマイケル (Franklin Carmichael)
   ローレン・ハリス (Lawren Harris)
   A. Y. ジャクソン (A. Y. Jackson)
   フランク・ジョンストン (Frank Johnston)
   アーサー・リズマー (Arthur Lismer)
   J. E. H. マクドナルド (J. E. H. MacDonald)
   フレデリック・ヴァーリー (Frederick Varley)
ーー エミリー・カー(Emily Carr)は、公式メンバーではなかったが、グループ・オブ・セブンと交流があり、そのメンバーとの出会いが、彼女の作風に影響を与えています。


●● エントランスの様子。●●

McMichael-Canadian-Art-Collection-2.jpg



今回の展覧会では、自然画と、その画が描かれた場所の写真を平行して展示しているセクションがありました。

Jackson-Sunlit-Tapestry-1939.jpg
© Gallery Guideのパンフレットより
画家:A. Y. ジャクソン
Sunlit Tapestry(日の当たっているタペストリー):1939年頃の作品


実は、この展示方法は、せっかくの絵画のエネルギーを半減させているように感じたのです。絵画を見た後に、それが描かれた場所の写真を見ると、なぜか、現実に引き戻される感があり、それは、心地良い酔いが一気に冷める感覚に似ているかもしれません。
風景画の作品そのものは、北海道を思い出させる感もあり、興味深いです。

*****


エネルギーが群を抜いて異なるのが、ファースト・ネーションとイヌイットのアーティストの作品でした。


Norval Morrisseau(1932ー2007)の作品は、パワフルです。全体的に作品が大きいこともあり、迫力があります。私の目には、非常に斬新な作品として映りました。

posted by mandelin-coffee at 21:30| Comment(0) | TrackBack(0) | Art I saw in Canada | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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