2010年06月15日

高校生によるロゴ デザイン

Design Exchange で、高校生のデザインの優秀者の作品も展示されていた。

パッション(情熱)を表現したロゴ。
Jason Du さんの作品

Jason-Du-Passion-logo.jpg
© Jason Du

情熱は、「ぼん」と燃えるものでもあるけど、長く燃え続ける「ちろちろ」さもある。両方表現されているなぁ。。。うまい!
タグ:DX
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2010年05月28日

男性に内在する女性的な側面

OCAD (オンタリオ・カレッジ・オヴ・アート&デザイン)で、2010年5月6日〜5月9日の間に開催された95th annual Graduate Exhibition(第95回恒例卒業生展覧会)を見に行く。

ユーモアのある作品は印象に残る。

ホォマ(Homa)さんの作品(ROUND SQUARES)が、後になっても気になったので、彼女に連絡をとったところ、丁寧な説明とともに返信が届く。作品の背景にあるコンセプトを知ると、より作品が面白くなるので、今日は、Homaさんから届いた返信をこのブログで訳したいと思う。

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Homa Esmaili



タイトル: ROUND SQUARES  まるい(二つの)四角下記画像、クリックにて拡大可能

HomaEsmaili-Round-Squares.jpg
© Homa Esmail

作品解説:日常生活で、(バーでバイトをしていることもあり、)絶えず男性と交流し、観察する機会がある。その男性ら全部が必ずしも自分の友人ではなく、全くの他人であることもある。一度会ったきり、二度と会うことのない男性もいれば、友人、バイトでの同僚のように長く知っている男性もいる。今回のシリーズで作成した対(つい)の作品、丸く立体物では、男性について、 時には、からかい、時には批評をしながら、私の経験、考え、不満を表現している。 作品の行程を通じ、私が探求し表現しようとしているのは、単なる見物者というよりむしろ、積極的な参加者になること。今回の作品の焦点である「男性らしい」とされる特性やふるまいについて、より理解を深めようとするものである。


上記画像の男性像の前にある作品の拡大図↓

● 花粉:9 x 4 x 4 cm
純銀
Homa-Esmaili-Pollen.jpg
© Homa Esmaili



● MR. BRED V. NER:9 x 4 x 4 cm
純銀、銅、コットン
Homa-Esmaili-Mr.Bred.V.Ner-2.jpg
© Homa Esmaili



● 一気!:9 x 4 x 4 cm

Homa Esmaili-Chug It!.jpg
© Homa Esmaili



● 均衡のとれた社会:9 x 4 x 4 cm

Homa Esmaili-Stable Equalibrium.jpg
© Homa Esmaili



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一通り、作品を眺め、なんとなく「金玉」という言葉が頭に浮かばないだろうか?

というわけで、
アーティスト、Homaさんによる さらに詳しい説明とともに、もう一度作品を見てほしい。


HomaEsmaili-RoundSquares.jpgタイトル、[ROUND SQUARES まるい(二つの)四角]のコンセプトは、雄々しさ内の女性的な特性。Homaさんによると、 Square(四角)は、 一般的に、強さ、 堅固さ/安定、たくましさのような男性の特性として解釈される傾向があり、Circle(円)は、柔らかさ、儚さ、デリケートで傷つきやすい、と言った女性の特性として解釈される。しかしながら、男性の 睾丸(金玉)は、まさに、柔らかく、もろく、感じやすく、傷つきやすいにもかかわらず、男性の(強さの)シンボルとして考えられている。

Homaさん曰く、この作品は同性愛者を対象としたものではない、と説明しながらではあるが、カナダ人アーティスト、Patrick Traerの言葉を引用。

− Patrick Traer ー
睾丸(金玉)は、男根より、格別に女性的であると考え続けている。玉はいい。かわいい。二つの玉はお互いよく似て、快適な袋内で一緒にぶら下がっている。柔らかく、丸く、非常に感じやすい。簡単に傷つくし。。「女性的」なんていう言葉で簡単に片付けられるものではないが、 睾丸(金玉)は、同性愛者(ゲイ)を叙述するのにより適しているように考える。



● 花粉:9 x 4 x 4 cm
純銀
Homa-Esmaili-Pollen.jpg
© Homa Esmaili

花粉のコンセプト:感情を(コントロールせずに)表現する男性は、弱いとか、不完全だとか、女性っぽいとか言われるが、そう見るべきではない、と信じている。 弱さ、不完全さ、女性らしさは、自然で美しい。不完全さを、弱さと同意義で捕らえることを止める時期ではないだろうか。不完全さは、強さと完成を表現するものとして評価することを初めてはどうか。
花粉(=精子細胞)は、自然に自然の一部で起こることの度重なる再現。自然なのだけど、生活の中で、つまり、環境や経験によって、非常に左右される。私の作品の「花粉」は、欠点があったり、不完全でありながら、それでも美しさを放つ。日本の「侘び寂び」の心を私なりに表現した作品でもある。


● MR. BRED V. NER:9 x 4 x 4 cm
純銀、銅、コットン
Homa-Esmaili-Mr.Bred.V.Ner-2.jpg
© Homa Esmaili

MR. BRED V. NER: 供給者、一家の稼ぎ手、パワーとコントロールを持つ者としての男性。
"Mr.Bred.V.Ner" を声に出しながら、繰り返し言い続けると、 Mr. BREARDWINNER(一家の大黒柱)と聴こえる。
作品にコットンを使用したのは、綿が、産業、商業、パワー、繁栄と、歴史的に長く結びついているため。作品で、ヴィクトリア時代のスタイルで正装しているコットン・ボールは、ヴィクトリア王朝時代の綿工場で浸透していたコンセプト、男性による所有権、富と権力への見解も表現する。この作品は、さらに、男性の家庭内での権威と、 妻と子供達に経済的安定を確固とし、 供給する男性の能力も醸し出す。


● 一気!:9 x 4 x 4 cm

Homa Esmaili-Chug It!.jpg
© Homa Esmaili

一気!:男性の飲酒癖 
   “飲める男は男らしい”という社会のある種の見方を表現。


● 均衡のとれた社会:9 x 4 x 4 cm

Homa Esmaili-Stable Equalibrium.jpg
© Homa Esmaili

均衡のとれた社会 ーー> 社会によって形成された男性像のあり方。


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私の場合、より深いコメントをもらい、なるほど、と妙に納得。
クッションの上に大事に置かれた作品、微笑ましくもある。
タグ:OCAD
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2009年05月12日

Christopher Kuzma が描く ギリシアの神々

OCAD(Ontario College of Art & Design) の卒業生作品展で、イラストレーション部門の受賞者の Christopher Kuzma の作品は楽しい。

今年度の受賞作品らを見ていると、過去の有名な芸術家、ヴェラスケスやダリを発展させようと試みた、言い換えるなら、過去の作品を21世紀に再生しようとした作品が賞を取った感。実際に再生したかどうかは別として。。。

Christopher Kuzma の作品は、ギリシア神話を巧妙に茶化している点が面白い。

● 絵のタイトル:Artemis
ギリシア名がアルテミス。ロシア名がダイアナ。この図は、アルテミスとアクタイオーンの話から。
ChrisKuzma--Artemis.jpg

 
この猫(アルテミス)の目が、なんとも言えない。拡大図を、彼のウェヴサイトで見てほしい。

● 絵のタイトル:Zeus
ゼウスと言えば、ギリシア神話の中でも最権力者的な立ち場にいるが、妻がいても、あちこちで交わりを持つ。ゼウスのシンボルである、雷がここでは。。(笑)


上記の絵で、セメレとゼウス、セメレとアクタイオーンのストーリーを知っていると、Christopher の茶化し方に座布団を10枚くらいあげたくなる。


もっと他の神々を見るにはこちらを。
Christopher Kuzma の他の作品は、こちらを。


ギリシア神話は、書く人によってドラマティックにもロマンティックにもエロティックにも、退屈な物語にも「変身」する。この点は次回の記事に書くとして。。

このブログ用に、下記の表(ギリシア神話の家系図のほんの一部)を作ってみたのだが、神々(不死)と人間(死を免れない)が交わっているラインより、神々の混じり合いは色を鮮明にしてみた。
神々は、ローマ名をカタカナで、ギリシア名を英語表記している。英語表記のないものは、人間。親子、兄弟、従兄弟関係に注目。そのため、ジュピター(Zeus)とセメレ、バッカス(Dionysus)は、同一人物で、二重表記。ちなみに、神々は時間とは無縁。
Family-tree-Shinwa.jpg

(注)ジュピター(Zeus)は、ヴィーナスとマルスの父親でもある。(作家によりヴィーナスの異なる誕生説あり。)

現在、映画やドラマの物語も、悲劇もコメディーもロマンスも、家庭内トラブル、遺産問題、浮気騒動、ジェンダー・ギャップ。。元を辿るとギリシア神話に行き着くように思う。

この表だけでも、
ヴィーナス(Aphrodite)vs. ダイアナ(Artemis)
ジュピター(Zeus)→ アクタイオーン
マルス(Ares)→ カドムス
バッカス(Dionysus)→ ペンテウス

カドムス、ペンテウス、アクタイオーンは、不運にも神々の怒りをかい、悲劇な最後を迎える。

この表を知っていると、美術史ももっと楽しい。
例えば、
ヴィーナス(Aphrodite:愛の女神)とマルス(Ares:軍神)のサブジェクトは、ボッティチェルリを始めとして、愛が戦いより強いパワーを持つ的な絵が描かれている。従兄弟だが、アポロとバッカスの対比は芸術では有名。などなど。。

タグ:OCAD
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2009年05月11日

Woong Hee Lee による H2O

OCAD(Ontario College of Art & Design) の卒業生作品展で印象に残ったのが、韓国人 Woong Hee Lee による H2O
Drawing and Painting 部門の中で光っていた作品。

Woong-Hee-H20-1s.jpg


下記、詳細。クリックで拡大可能。繊細な作品の中に、Woong Hee Lee の水を大切にしていきたい、という気持ちが込められているのが伝わる。

Woong Hee-H20-detail.JPG


ペットボトルの集まりであることが見える。

Woong-Hee-H20-2s.jpg


詳細。
Woong-Hee-H20-detail2s.jpg


大量のペットボトルを使用して、スカルプチャーやインスタレーションをするアーティストは多いが、Woong Hee Leeの平面図での表現は、静かだが想いが強く伝わる。

この作品が、壁画として、海辺など公共の場所にあればいいな、と思う。環境関係のコンフェレンスで、是非採用を検討してほしい Woong Hee Lee による H2O。


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2006年07月27日

クリス先生の作品

CrisWork.jpg  etching

私が昨々年在籍したCity and Guilds of London Art School でアシスタントをしているクリス先生の今年の作品。(ROYAL COLLGE OF ART卒業)
なんとなく見ていると、自分の胸が指でぎゅぅっと押されている違和感を感じる。
気持ち良くはない。
だからこそ、この作品のパワーに納得。

この作品は、ドイツのRATZEBURG にあるPaul Weber 美術館を思い出させる。Paul Weber 美術館に行った時に見た作品の記録は、ロンドンでパソコンを盗まれた時に無くなってしまって非常に口惜しい。

そこで見た繊細な面白い作品と、クリス先生の作品は基本的には異なるが何かが近い。
そこには、神様が編み物をして、その糸は人間たち、という、びっくりするほど非常に細かい手の込んだ作品や、木の少し向けたところが人型になっているという作品 etc。。。ユーモアがあり、笑える。

それが、でも誰だったか残念ながらわからない。パソコンにはドイツ語だけれどデータがあったのに! 私はどうも違うArtistの作品をPaul Weber 美術館で見たような気がする。期間展示をしていたかもしれない。(もし違う画家にしても、そのインフォーメーションをそこで見なかったし、係りの人もドイツ語しか話さなかった。。)盗まれたPCに未だに恋焦がれる。自分の右脳をもぎ取られたような経験だった。

A. Paul Weber (1893-1980).の作品が美術館のサイトで見れる。ブラックユーモアたっぷりで、こちらはこちらで感嘆する。空飛ぶ奇妙な生き物Botanik 2000の作品が美術館サイトで見れる。

ドイツの芸術家についての英語訳された書物も極端に少ないのは残念。(教授はドイツ語話せるので訳なしでも大丈夫。。)

ドイツ語が読めたらなぁ!!

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2006年07月26日

卒業生の作品 'Pigs Heart'

Alistair の作品

Alistair-1.jpg 
'Pigs Heart' on canvas


この作品とペアで黄色の作品もあり、それを見たときは飴をなめながら見ることを薦められた。レモン味のキャンディー。
絵を見ながら、舌に集中すると、その作品が舌の触手の図柄に見えてしまった。。。

City and Guilds of London Art Schoolにいた時、ライフ・ドローウィングの夜間・昼間クラスでよく顔を合わせた。昼間は特に人が少なく、時々私達を含めて、3、4人ということも。それが縁で知り合う。Alistairの卒業論文も読ませてもらった。

Alistairが大学3年生の時、ドローウィングの技術を評価され海外旅行賞を取り日本を訪れている。(二度目)

日本の女性が大人になってもキャラクター好きということに疑問と奇妙さを感じたAlistairは、それを論文でも書いていた。欧州では見られないこの現象についてのAlistairからの質問は、私にとっても改めて日本を客観的に見る機会となる。

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2006年07月13日

チェルシー美術学校 卒業生 Mehee Ahn の作品

チェルシー美術学校 Textile 科

MeheeAhn-3.jpg       MeheeAhn-2.jpg


MeheeAhn-1.jpg
アップで見ると、金太郎飴のような、古代の器の模様からの発展のような作品。

ancient-cup.jpg← 古代のカップ

素材を代えて、従来あるものを違う形で表現するのが、なぜか、現在のアート流行の一つ。
それは、良くも悪くも転ぶ。Mehee Ahn の作品は服としては活用できないが、色使いや模様の面白さで人気があった。

素材を代えて、従来あるものを違う形で表現する流行の中で、日本人学生が陥りやすい穴がある。英国に学びに来ているのだが、技術を指導しない傾向の現在では、結局、育ってきた環境で見た物から発想が抜け出せなくなっている学生も多い。特に「紙」を使う傾向にある。それ自体は問題ない。ただ、英国に来ているのに、西洋の美術史を学ぶことを怠っていることが作品に現れている。

例えば、金太郎飴が、紙で作られアクセサリーとして形を代える。
日本人の学生が英国で学ぶ際、先生の指導の影響もあるのだろうが、日本の文化を直接引用する人が多い。パクリ。
先生にしては その作品は目新しいので、その発想を発展させることを薦められるかも。残念ながら、その場合、日本人には、素材が違うだけで、独自のアイデアが感じられない作品に見える。その表示価格に疑問を持つことも。アーティストにとって、アイデアは核であるにもかかわらず。


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2006年07月08日

卒業生の作品(バスタブ上の地図)

City&Guilds of London Art School
BA painting 科 Gregory Savva の作品 

GREGORY.jpgMy work is a response to the world in which I find myself. Power-struggles, globalisation, moral and ethical issues are all part of the debate which informs my art and from which I father material. …..I have developed my work into families of related works which I bring together as composite installations.


GREGORY-1.jpgI utilize combinations of domestic household items that have been thrown away by our consumerist society. In recycling them and incorporating them into my work, I am reflecting my specific concerns with the environment and the nature of contemporary life.(Gregory Savva)

なぜかCity&Guilds of London Art Schoolでは、彼のように、painting科の生徒が sculpture科に移行するすることが多い。

実際、ロンドンは特に、何でも道端に捨てられている。回収車が来るのだが、ぐずついた気候のため、大体、ベットマットは湿って黴ているし、家具も塗れて使い物にならない。道路で、いろんな物を見つけることができるが、処分のため置かれた、その直後に持って行かないと、ただの大型ゴミである。。。。。
冷蔵庫もレンジも道端にある。

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2006年07月04日

卒業生の作品(不思議の国のアリス)

City & Guilds of London Art School
BA Degree Show から

Artist : Hara Takayuki

takayuki-Hara-1.jpg

takayuki-Hara-2.jpg


「不思議の国のアリス」からのTAKAYUKIさんのアイデア、私にはない想像力の豊かさと その組み合わせの不思議さに 目が惹きつけられた。


* 写真がきれいに撮れず、ごめんなさい。


posted by mandelin-coffee at 07:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術学校で見た作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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