2010年09月13日

スキーと勉強の類似点

この画像は、現在の心境を絵図化したものです。(あまりうまく合成できなかったのだけど。。)



厚い本、大量の本、英語/日本語以外の本に直面した時、「よーし、行くぞぉ!」と気合いを入れるのですが、それは、ちょうど、スキー場で、スラローム・バーンや、コブ斜面を前にして滑るときの気合いに似ている気がするのです。いかに、かっこよく滑り降りるかを考え、滑っている最中は、体のポジションを常に意識しているので、平らな場所に辿り着くまでは一心不乱。勉強も、学期が始まると、もう、授業とコースのことで頭がいっぱい。でも、その達成感は、スキーも、美術史の勉強も似ているなぁ。。と。
論文のために読む本は、受け身で吸収するのではなく、いかに、その内容を読み解くか、批評的に読めるか、ということが重要。なので、美しく滑走するスキーヤーの心境に似ている、と思うのです。積極的にコブを乗り越えるなど、体全体で雪との接触を楽しむスキーのよう。8シーズン、スキー場でスキーを習った私ならではの発想かもしれませんが、英文の波にのりたいと思うのです。以前、書きましたが、英文は動詞の選択次第で、文がうねるのです。

現在は、頂上に立っている心境。なにせ、大学院のコースが始まったので!よぉし、滑走するぞぉ!
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2010年09月12日

アーティストのアイデア探しゲーム

インセプションでは、多くのこれまでの芸術家の有名なアイデアが、現代風にアレンジされて再現されている。

わかりやすい例だと、ダンテの「神曲」、エッシャー(Maurits Corneille Escher:1898ー1972)の作品や、シュールレアリスト達が魅了されたフロイドの夢に関する理論などなど。。。実際、古代、中世、ルネサンス、ロマンティシズム、モダニズムなどの西洋美術史から、重要な要素が使われている映画。このインセプションは、恐らく、全ての西洋美術史の美術・文化の様式からの 重要な(基本的な)思想を網羅している。その様式には、それぞれ特徴があるのだが、その特徴を作るのに影響を与えた人の考えが、インセプションで反映されている。
その時代時代の重なり合って、影響し合って、厚くなっていくアートの層を、現代の生活で私達が感じる感覚とともに、現実と夢の層の中に織り込んでいる点が興味深い。
過去のアイデアを、こんなふうに再現する方法もあるんだな、と。嬉しくて、見終わった後 はしゃいでしまった。。。。


私は8月中旬に見たのだけど、もう見た?

ハリウッドを代表する娯楽映画でありながら、知性を愉快に刺激するという点で、
Inception(2010) には、★★★★を。
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2010年08月03日

ペルシア料理はものすごく美味しい!!!

7月30日のトロントで開かれたペルシア祭を、ペルシア人の友人3人と訪れた。そこへ向かう途中、友人がペルシア料理のお店に連れて行ってくれる。

イラン料理はものすごく美味しく、奥が深い!!!

日本料理に特有な素材が、異なる調理法でペルシア料理でも使用されているため、ペルシア料理を知ることで、日本料理の創作料理の幅が広がるという印象を受ける。ペルシア料理での羊の多用は、北海道で、羊肉が名物なことを思い出させる。

日本料理との大きな差でもあり、ペルシア料理の特徴でもあるのが、サフランとザクロの多用と、酸味の活かし方の違い。共通しているのは、食感を楽しむ点。

Noosh-e jaan !!!


アペタイザーで紹介されていたのが、下記3点。
イラン名物の平らなパンに付けながら食べる。

● KASHK-E-BADEMJA
炙って皮を剥き、すりつぶした茄子に、ペルシア流乳清(塩分の高いチーズのような味→イラン料理で使用される)、にんにく、クルミを加え、カリカリに揚げたタマネギを上に振りかける。
→→ 茄子の使い方は、目から鱗。クルミの歯ごたえと、茄子のソフト感、タマネギの甘みなどが口の中で広がる。

● SPINACH-BORANI
ソテーしたホウレン草、にんにく、クリーミーなヨーグルトに、何かスパイスが入っている。。。


● ZEYTOON PARVARDEH
ヴェジタリアン・キャビアとメニューに書いてあるが、実際、めっちゃうまい!漬けグリーン・オリーブをペースト状にし、ザクロと合わせ、新鮮なにんにくとペースト状のクルミ(→イラン料理で使用される)で合える。オーリーブの実をペースト状にする発想を 今まで思い浮かばなかった! ザクロの甘みと酸味が、オリーブの実と実に合う。他のお皿の写真を撮っている間に、あっという間に、この ZEYTOON PARVARDEH がなくなってしまいそうになる!


● BAGHALI-POLO
サフラン入りのバスマティ米(インド産の芳香のあるお米)に、ディルと空豆が混ぜ合わさっている。とろとろに煮込んだ羊のすね肉とともにいただく。→→ 豚の角煮と同じくらい口の中で溶ける。


DeliciousPersianRestaurant.jpg上記写真のスプーンに映っているのが、水色の天井。実際の天井は、ライトのリフレクションが美しい。
実際、店内は左記が示すように、アット・ホームな雰囲気。お店は賑わっていた。
ペルシア語で書かれた詩などが、店内に飾られ、友人らも興味津々。

社会人なら、是非、メニューの料理を全部試してみたい。トロントにあるレストランを自転車で探求して、各国の料理を勉強してみたい気にならせる程、このレストランでいただいた料理は美味しかった。



● FESENJA
挽いたクルミとザクロのシロップの入った鶏肉のもも肉シチュー。サフラン入りのバスマティ米と一緒にいただく。

本当に美味しかった。。。。

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2010年08月02日

前置き:ペルシア料理は美味しい!!

イランは、日本の総人口の60%以下の人口だが、4倍以上の国土の広さを持ち、豊かな天然資源を持つ。

ところで、ペルシア人(=イラン人)は、日本人女性に非常に好意的である(**)。

なぜ?

(共和国政府が検閲後の)「おしん」を見て、すっかり、日本人女性の慎ましさに好印象を持っているから。

実は「おしん」のストリーを覚えていない。。でも、イランで「おしんブーム」が根強く残っているのは、私にとって衝撃的。イランでの「おしん」の視聴率は高く、社会的なインパクトを与えたようである。旦那様に尽くし、朝食を準備し、家事をする日本人女性と、イスラム女性と日本人女性の類似点を見るようである。(とは言え、現在イランでは、女性が理工学系の科目を勉強することを応援しているので、日本とは異なる点も多くある。)

イスラム教徒の女性は、肌の露出を外出時に控える必要性がある。というわけで、着物姿の日本女性の出ているドラマは、イラン政府に受け入れられたようである。(肌の露出が多いものは、放映前に画像処理を行なう必要性があるから。)

韓国の昔のドラマも同じ理由で現在放映されている、韓国ブームが今、イランで起こっているらしい。このことは、hilarious であるだけではなく、日本人女性と韓国人女性が外交に関わるなら、中東和平を促進できるのではないか、と考えてみたりもする(***)。

中東は、多くの日本人にとって未知なる国かもしれないが、ペルシア人は、日本と韓国に好印象を持ち、近い存在に感じている印象を受ける。(もちろん、「おしん」の印象を現在の日本と誤解しているわけではない。ペルジア人男性と日本人男性の違いをいろいろ感じる。ちなみに、ペルジア人男性はレディーファーストである。)

いろんな文化の類似と差を目にし、耳にし、全部をこのブログで公開することはできないけれど、新しい価値観の発見は興味深い。

*****


イラン・イスラム共和国出身の多くの留学生と移民がトロントやウォータールーに住んでいる。大学街(大学生で成り立つ街)のウォータールーに多く住んでいるペルシア人学生は、ウォータールー大学に所属。理工学やコンピューター・サイエンスに強い学生が、カナダから奨学金をもらい勉強している。そのため、優秀で、本国の規制された自由さを飛び出した学生、という印象を受ける(****)。とは言え、家族の絆は強く、週に一度以上は、家族、特に母親を数時間話すのが普通。母親が子離れすることはないように思う。

トロント大学院卒業のペルシア人の友人を通じて、ウォータールー大学のペルシア人らと会話をしたのだが、私が会ったペルシア人の男性らは率直で、茶目っ気がある。ペルシアのPOPミュージックのメロディーが、演歌みたいだ、と、うっかり口が滑ったのだが、その対応は、ユーモアたっぷり。彼らは「ぼけ・つっこみ」も上手い。

理工学系なのに、一人は、タールという弦楽器を演奏し、芸術系の才能もある。演奏してもらったのだが、アンコールもお願いするほど上手い。タール(↓)は、ひょうたん みたいで可愛い形をしている。
Tar.jpg


ところで、多文化社会のトロントでは、各国のお祭りが夏には盛んである。というわけで、7月30日のトロントで開かれたペルシア祭を、ペルシア人の友人3人と訪れる。賑わった会場に、ペルシア人以外の参加者は、私を含め、ごく少数。そのお祭り中に、一般人参加者を募り、ミニ・ダンス・コンテストが行なわれた。私のダンス好きを知っているペルシア人の友人らから、ステージに上がるように強く薦められる。が、その勇気がなく、ぐずぐずしているうちにコンテストは終了してしまう。でも、排他的ではない、ペルシア人の対応を体験。次回コンテストがあったら、挑戦してみようかな、と思ったり。


)ペルシア帝国の栄華を歴史に持ち、複雑な政治問題を抱えるイラン人は、イラン人と言うより、ペルシア人と自らを称するようである。

**)ヨーロッパ、北アメリカでは、女性の地位が向上し、「つくす」タイプの女性が減少。そのため、日本人女性に魅力を感じる外国人男性がいることを、ペルシア人だけではなく、他からも時々耳にする。

***)トロントに多く住む韓国人。でも、韓国人同士で連れ立っていることが多い。韓国人の純血を守る、という伝統を引き継いでいる傾向がある、と、フラットメイトは言っていたが、韓国人女性は全体的にフェミニンなので人気があるように思う。

****)国の(数学・科学系の)知力を高めるために、海外の秀才を積極的に受け入れる、カナダの方針をしばしば目にする。
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2010年07月28日

歌&料理 交流

トロント大学卒で現在ブリティッシュ・コロンビア大学院生のシンドゥ、北京大学&マックマスター大学卒でトロントで働いている闖、コペンハーゲン大学院卒でトロント大学で博士研究員をしているアダム達と、ヴェジタリアン料理を創る。


ランチ後、一人ずつ歌を歌う。私は、一青窈の「ただいま」を歌う。当初、これは予定になかったのだが、皆ノリがよく、感動!アカペラなのに皆上手でびっくり。特にシンドゥの声の素晴らしさには、一緒に住んでいるのに、この日まで知らなかった。鳥肌が立つくらい上手い。私を含め、普段歌うことのないメンバーだったのだが、ポーランド、インドの伝統曲、中国のPOPを聴き、とっても素晴らしい時間を過ごすことができた。

flyer-UTDinner-YayoUmetsubo.jpg異なる国出身の人達と料理を創ることは本当に楽しい。この楽しさを味わえるのは、トロントにいるからこそ、だと思う。
その利点を活かし、「トロント大学ディナー・クラブ」を立ち上げ、メンバーを募集している。このクラブのウェブサイトを作成中だが、個々のデザインを担当している。(例:右のフライヤー)

それと、過去の経験、調理師免許を取得する際に勉強したことが役に立っている。嬉しい。
この活動については、今後このブログで書きたいと思う。
© mandelin-coffee     
ラベル:My Work
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2010年07月22日

俳優のチャリティー活動で

トロントにいると、この都市が実に多文化社会であり、様々な文化交流が日常に浸透していることを感じる。トロント大学の学生は、いろんな国からの2世、3世が多い。当然、国際結婚も多いので、親戚も世界中に散らばることとなり、親戚に会いに行くことを通じて、若い頃から世界を普通に旅行する。人間交流が自然に盛んな都市。

「芸は身を助ける」ほどの芸はないけれど、私のデザイン技術を通じて、その多文化社会に少し溶け込んだ気がした一例を、今日は書きたい。

昨年末、国際留学生を特に対象としたイベントで出会ったスザンナは、カナダ生まれだが、チリ出身のご両親を持つ。トロント大学の卒業生であり、現在大学で勤務している彼女は、今年1月から5月まで、英語のチューターを無料で提供してくれ、月に1〜2度のミーティングとメールでのやりとりを心よく引き受けてくれた。

世界で5番目の規模の大地震でもあった、チリ地震(2010年2月27日)の痛手が未だ深いことを、スザンナから時々耳にしていた。彼女が、その災害救助のプロジェクトに関わり、忙しいことは知っていたものの、これまで私自身がそのプロジェクト活動に携わってはいなかった。

SanFrancisco de CuricoChurch.jpg
© Habitat for Humanity


1週間前、スザンナから突然「私のお兄さんが寄付金を募るチャリティー・イベントを開催するので、ポスターを作れる?」と言われ、これまでの恩を返すことのできることが嬉しく引き受ける。
イベントは今晩。下記3枚(画像をクリックすることによって拡大可能:© mandelin-coffee)、私の作成したポスターが会場で掲示されている。ヴィジュアルの威力が、チリ地震被害の救済に少しでも貢献できると良いのだけれど。。。。


July21-Special Thanks-11x17.jpgスザンナのお兄さんは、トロントを拠点に活動する俳優、カルロス・ディアス。俳優のコネクションと、ボランティア参加者のサポートを通じて、チリ地震復興支援チャリティー・イベントを開催し、災害を過去のものとしてではなく、現在も救済が必要であることを訴える。入場料25ドルは Habitat for Humanity に送られる。

Habitat for Humanity は、地震のような災害にかかわらず、低収入の家族のための家を提供するサポートを行なっている非営利団体。頭金なし・住宅ローンの利子なし・建設費用は収入の30%以下の支払いに抑えるプログラムを実施。寄贈資材やボランティア労働力が欠かせない。

July21-Please Visit our Silent Auction-11x17.jpg俳優カルロスも積極的にこの活動、特にチリ地震の災害復興を支援し、Habitat for Humanity にあるHPでは、地震前と後の写真や、他の俳優の協力を得たビデオや、7月21日のイベントも生中継で見ることができる。(是非、ライブを !! NOW !!

今回、スザンナからチリの地図と、震源地をポスターに入れてほしいと初めに依頼されていた。テキスト以外は、私がかなり自由に制作できる状況。実際、製作日が2日間しかなく、スザンナとカルロスと、会社のロゴの件やテキスト変更の件などでskypeとメールのやりとりが朝から深夜にまで到る。

July21-Ticket 25-11X17.jpg南アメリカを目立たせつつ、カナダ(トロント)も残し、立体的に地球儀を作る。製作中に最も感じたのは、影の入れ方がものすごく大事であること。平面の地図が、影の入れ方で3Dに見えるのだから凄い。地球儀を選んだのは、地震や、相互サポートは波動するものだ、というコンセプトに基づいている。
背景の黒は、イベントがクラブで開催されるので、クラブのイメージを考慮しながら色を選択。

スザンナから、今回は、カルロスの40歳の誕生日パーティーでのチャリティー・イベントということもあり、大勢の業界人が来る、と言われていた。カルロルはチリ、サンティアゴ生まれ。でも、誕生日、ということより、チリ地震のイメージを大事に作品を製作。偶然、カルロスは天文学に関心があり、デザインを非常に喜んでもらえた。

デザインは本当に楽しい。
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2010年07月20日

カナダで見る、サッポロビールのコマーシャル

サッポロビールのウェブサイトも、日本とカナダでは大きく異なる。
こちらがカナダのサイト。



カナダのサッポロビールのサイトは、ギネス・ビールのサイトと同じで、生年月日と州をタイプしないと次のページが見られない。でも、コマーシャルはYoutubeで見ることができる。是非! 是非!



ここトロントで、「札幌出身です。」と言うと、ほぼ必ず、「Sapporo Beer !」と返事がかえってくる。なので、サッポロビールはトロントで知名度が高いように思う。

先日、サルサ・ストリート・フェスティバル(*)に行き、3時間踊ってきたのだけれど、一緒に行った友人に、お酒を飲めたら、私はもっと面白くなるだろう、と言われたばかり(笑)。お酒がなくても、実際、ラテンの音楽で充分酔った気分を味わえるのだけれど、この「伝説のビール」はコマーシャルが面白いので、飲んでみたい気分になる。(^-^) 


(*)このフェスティバルに来ていた大勢の参加者の半数以上は女性。でも、トロントで、サルサを習っている男性が意外に多く、男性もフェスティバルにわんさと押しかけていた。。このフェスティバルは、本当にもの凄い人、人、人。。。でした。

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2010年07月08日

男と女

トロント大学側、ヘプバーン・ブロックの南側で、モントリオール出身のスカルプター(造形美術家)Louis Archambault(1915ー2003)の作品、「男と女(1966ー1968)」にひょっこり出会う。
Louis Archambault-Man&Woman-1.jpg

ブロンズ製で、女性が3.6m、男性が3.9m。

Louis Archambault-Man&Woman-2.jpg


Louis Archambault は、カナダの近代アートの革新者である、とCBCの記事にある。

Louis Archambault-Man&Woman-4.jpg


女性の像に惹かれるのは、単純化されたフォルムの中に、自分の内部の器官との共通点を感じるからだろうか。。。

Louis Archambault-Man&Woman-5.jpg


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2010年06月27日

トロントでお薦めの家:Colborne Lodge

Colborne Lodge は、19世紀に建てられた家で、歴史的重要建造物の1つとして一般公開されている。トロントで最大の公園、ハイ・パークの設立者、JohnとJemina Howard 夫妻の家。

ガイド・ツアーとともに家を探索するのだが、ガイド女性の 巧みで、聴き手を惹き付ける話し振りが素晴らしい。[以前、グラスゴーのPollok Houseで建物のガイドをしていた経験上、私も彼女のように建物を案内することができたなら、一つ一つの家具や置物、建物の歴史により訪問者の注意を引くことが可能であっただろう、としみじみ感じた次第。話し手次第で、オブジェクトの生き生き度が異なる。]

Colborne Lodge の外観
Colborne-Lodge-exterior.jpg

3つの煙突を持つシンプルな外観と対照的に、内装では19世紀時の裕福さをあちこちで見つけることができる。
Colborne-Lodge-DiningRoom2.jpg


歴史家であるガイドの説明とともに、女主人が日々どんなことをして多忙なのかを知ることが出来る。2時のお茶の時間(当時、ランチ・タイムはなく、お茶の時間が一般的であったが、後にランチの時間ができる。)は、女主人らの情報交換の場。「美味しいお茶の調合や、ベーキング・パウダーの存在などの秘密を聞き出すにはどうしたと思う?」「お酒で酔わせて白状させたのよ!」と。だから、「お茶の時間の後は、酔いを冷ますために、休息の必要があったのよ。。。」

(下記、写真のストーブの上に載っているのが、ベーキング・パウダー。右、テーブル上の4本脚の物は、チェリー剥き器具。チェリー剥き器具の手前にあるのが、リンゴ剥き機。)

Colborne-Lodge-Stove.jpg


「ドイツ人薬剤師のルドルフ・エトカー(Rudolf Oetker)が始めた、ベーキングパウダーの大量生産により、ケーキを焼くのにイーストが不要となり、家庭のストーブのサイズも小さくて済むようになったのよ。戦時中、男性でもパンが簡単に焼けるようになったんだから。」

「ヴィクトリア女王と、ドイツのプリンス、ザクセン=コーブルク=ゴータ公子アルバートとの結婚により、ドイツ流のあらゆる習慣がイギリスに持ち込まれたのよ。」「それが、カナダでも流行したのよ。」クリスマスを家族で過ごす習慣や、サンタクロースがプレゼントを持ってくる習慣も、その皇室結婚の余波、とのこと。

ところで、女主人の着ていた洋服はどれくら重いのか、を経験してみる。
Vunderwear.jpg

ピンクの矢印がフープスカート。ブルーの矢印がフープスカートの上に着用する下着。両方とも意外に重い。立つには腹筋が必要だが、両手で持つよりは着用した方が軽く感じる。重りを着用して、筋トレしている感覚?!

Vdress-pot.jpg

全ての下着やコルセットを着用していないので、見た目↑貧弱だが、試着は面白い経験。是非、ガイドさんに着せてもらって感覚を味わうことをお薦め。

上記写真中右端、白の矢印が簡易トイレ。しゃがんで用を足すのではなく、スカートの下にポットを置く。立ちションスタイル。


最後にシャワー・ルームからの写真。
Colborne-Lodge-Shower-1.jpg

風呂文化の本を読んでいたので、シャワーの初期モデルを見るのは面白い。
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2010年06月26日

マクマイケル・カナディアン・アート・コレクション

マクマイケル・カナディアン・アート・コレクション に行ってきました。

McMichael-exterior.jpg

<<美術館の歴史>>

Robert and Signe McMichael 夫妻は、オンタリオのクリンブルグ村が、カナダの手付かずの自然を思わせ、郊外での静養地に向いていると感じ、1952年に土地(0.40km2) を購入しました。その場所に、夫妻は開拓風の家を建て、Tapawingo(喜びの場所)と名づけました。その自然に溢れる環境に移り住んだ後、夫妻は、自然風景画からインスピレーションを感じ取り、それを表現していた、画家、トム・トムソンと、グループ・オブ・セブン(*)の絵画を集め始めたのです。

ところで、Robert McMichael 氏の妻、Signe McMichael さんの功績がこの美術館の母体に大きく影響しているようです。
mcmichael-signe.jpgデンマーク生まれで、6歳よりカナダに住んだ Signe McMichael さんは、カナダのアートとアーティストの熱心な擁護・支持者の一人でした。カナダ西部のアルバータ州のカレッジ卒業(メディアと広告を専攻)後、第二次世界大戦では皇室カナダ空軍の通信部門に勤めています。トロントにある、カナダのラジオ局(CKEY)の広告部門に勤めるまで、エドモントン、ヴァンクーバーなどのラジオ局でも仕事をしていました。1949年に、Signe さんは、Robert McMichael 氏と結婚し、3年後、オンタリオのクリンブルグ村の土地を購入しています。夫妻は、カナダの風景画に強い関心を抱き、コレクションを始めたのです。
      © cbc news

1960年の初頭までに、何百人もの訪問者が、McMichael 夫妻のプライベート・コレクションを見るために Tapawingo を訪れました。1965年までに、そのコレクションは、画家や他の寄贈者の贈答も含め、絵画が194点にのぼったのです。その年、夫妻は、それらのコレクションと、家と土地をオンタリオ州に寄贈。8ヶ月後の、1966年7月に、”McMichael Conservation Collection of Art”として、公式に、美術館はオープンしました。寄贈後も、1981年までギャラリーに夫妻は住み、コレクションと美術館の管理に携わり、Signe McMichael さんの活動功績は、現在の美術館でも感じ取れます。

年々そのコレクションは増加し、現在では約5,500点も作品[カナダのアーティストに限定:グループ・オブ・セブン、ファースト・ネーションとイヌイットの作品が主。]を美術館は収蔵しています。(← 美術館サイトの「歴史」と「Signe Kirsten McMichael」の記事から、このブログの著者による抜粋訳)


* グループ・オブ・セブンは、主に1920年代に活動した カナダの風景画の画家7人のグループ。
   フランクリン・カーマイケル (Franklin Carmichael)
   ローレン・ハリス (Lawren Harris)
   A. Y. ジャクソン (A. Y. Jackson)
   フランク・ジョンストン (Frank Johnston)
   アーサー・リズマー (Arthur Lismer)
   J. E. H. マクドナルド (J. E. H. MacDonald)
   フレデリック・ヴァーリー (Frederick Varley)
ーー エミリー・カー(Emily Carr)は、公式メンバーではなかったが、グループ・オブ・セブンと交流があり、そのメンバーとの出会いが、彼女の作風に影響を与えています。


●● エントランスの様子。●●

McMichael-Canadian-Art-Collection-2.jpg



今回の展覧会では、自然画と、その画が描かれた場所の写真を平行して展示しているセクションがありました。

Jackson-Sunlit-Tapestry-1939.jpg
© Gallery Guideのパンフレットより
画家:A. Y. ジャクソン
Sunlit Tapestry(日の当たっているタペストリー):1939年頃の作品


実は、この展示方法は、せっかくの絵画のエネルギーを半減させているように感じたのです。絵画を見た後に、それが描かれた場所の写真を見ると、なぜか、現実に引き戻される感があり、それは、心地良い酔いが一気に冷める感覚に似ているかもしれません。
風景画の作品そのものは、北海道を思い出させる感もあり、興味深いです。

*****


エネルギーが群を抜いて異なるのが、ファースト・ネーションとイヌイットのアーティストの作品でした。


Norval Morrisseau(1932ー2007)の作品は、パワフルです。全体的に作品が大きいこともあり、迫力があります。私の目には、非常に斬新な作品として映りました。

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2010年06月23日

大学、卒業!!

10代からの夢、海外の大学を卒業すること!が実現しました(笑)。
と言っても、卒業式に出席しなかったからなのか...今もなお大学の授業を聴講しているからなのか...実感が今ひとつありません。(知らないことを学ぶのが)好きだから大学によく出没している、という感覚です。この2年半、聴講することは、私の趣味だったので、卒業したから、と言って止めるものでもないですし。。。

*****


ところで、トロント大学には、The Millie Rotman Shime Academic Bridging Program という日本に紹介したいサポートがあります。

高校を卒業してから、あるいは、他の大学を卒業してから勤めたりして数年経ち、大学に直接入学が難しい場合、このプログラムに参加することで、大学入学への準備ができるようになっています。
(知人によると)このプログラムを済ませると、1年目はパート・タイム()で大学に参加でき、2年目以降は1年目の成績でフル・タイムの大学生になれる、というもののようです。 Academic Bridging Program という名前が象徴しているように、橋渡しのプログラムです。

私の場合、ギャップこそありましたが、トロント大学に来る前に、スコットランドのグラスゴー大学で1年勉強していたので、直接大学生として入学を許可されました。そして、その時は、そのプログラムについて知りませんでした。でも、その「橋渡しプログラム」を使用していたら、もっと成績が優秀で卒業できたであろう。。。と。もしくは、科学の分野に目覚めたかもしれない、とも思います。

「橋渡しプログラム」と言っても、講師陣の質は高いのです。論文サポート・センターのインストラクターが、そのプログラムのコースを受け持っていたので、講師陣の質の高さは想像がつきます。トロント大学では、知識の海に浸かりエネルギーがみなぎる感覚を、人生経験とともに味わえるコースを多く提供しているので、30代、40代、50代、60代、70代...になっても、大学再入学をお薦めしたいと思います。(**

現在、「橋渡しプログラム」では、入学生募集中ですので、興味がある方は、是非アクセスしてみてください。


パート・タイムの学生と、フル・タイムの学生の受ける授業は同じです。異なるのは、取れる最大限の単位数に差があることです。そのため、フル・タイムの学生は早く卒業ができます。
朝(9:00am/10:00am)から夜(9:00pm)まで、様々コースが提供されています。その中から選択するため、時間が合えば、働きながらも勉強できる仕組みとなっています。


**)高校卒業からすぐ大学に入学した生徒ではなく、経験とともに大学に戻ってきた学生のためのクラブもあります。そのクラブの実行委員会のメンバーからロゴのデザインの依頼があったので、現在「不死鳥」のイメージで作成中です。何度でも蘇る、という願いを込めて。


*****


<近況>

コースを単位として取得することは、金銭面もかさむし、エネルギーが必要なので、夏の一学期は聴講とボランティアの仕事のみにしました。秋から、大学院に入学して、膨大な課題をこなす予定なので、体力温存も兼ね、5、6月はトロントの夏を少し味わってみたのです。
この2ヶ月の間にしたことは、これから発展させて、ゆっくりブログなどで書いていこうと思います。
posted by mandelin-coffee at 16:40| Comment(1) | TrackBack(0) | カナダ Toronto 大学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月19日

CN Tower

CN Tower の Look Out を訪れる。

高い!
CN Tower.JPG



エレベーターで登る前、奇妙なポスターがお出迎え。
CNtower-poster.JPG



エレベーターも紅葉(カナダの国章)があちこちに↓
CNtower-Elevator.JPG



エレベーターで登る途中に見た景色。
CNtower-from Elevator-1.JPG



緑と建物の密集の調和がとれている。
鳥になってみたらどんな感覚だろう、と思ったり。
CNtower-North-with clouds.JPG



建物が走り続けているようにも。
CNtower-North-10.JPG



大学のキャンパスが見える。
CNtower-North-5.JPG



上から見ると建築が面白い。↓
CNtower-Centre-2.JPG


夕日が見える時に また来たい。すっかり美しさにみとれる。
トロントって、こんなに美しい都市だったとは。。。。と、3年目にして気づく。ほれぼれ。
CNtower-West-9.jpg



湖沿いが美しい。
CNtower-HarbourArea-1.JPG



トロント・アイランドがきれい!!
CNtower-Toronto Island-4.JPG


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